大型トラック代替え補助金に15億円(平成24年度補正予算案)

2013年2月22日

既にご存知の方が多いと思いますが、平成24年度予算案で大型トラック代替え補助金に15億円の枠が可決する見通しとなりました。

これは、15億円を環境性能に優れた大型ディーゼル車などの導入補助に充て、トラック事業者の環境対策と旧型車の代替を進めるという内容になります。今回は大型トラックのみを対象とした補助金で、急に決まった事ですので、既に登録の前段階にあるトラックユーザー様でないと補助金を受け取るのは難しいと思います。また大手運送会社が予算枠を独占しないように、「1事業者あたり3台を上限」という配慮がなされています。

車体メーカー様に聞きますと、この補助金を取得する為に登録を急がされている案件が多いようです。この補助金の決定でトラックの購入がそんなに増えるとは思いませんが、自民党政権になりトラック業界に配慮がなされた結果であり、ありがたい話です。

条件は、以下のようになります。

1.補助対象

※以下の[1]~[3]の要件を全て満たすものが補助対象になります。

[1]車両総重量12t超の事業用ディーゼルトラックのうち、以下のいずれかの基準を満たす車両を導入すること。
・「平成27年度重量車燃費基準達成車」かつ「平成21年排出ガス基準適合かつNOx・PM+10%以上低減車」
・「平成27年度重量車燃費基準+5%以上達成車」かつ「平成21年排出ガス基準適合車」
[2]平成25年1月15日から平成25年3月29日までに新車新規登録された車両であること。
[3]]の導入にあたり、長期規制(平成9・10・11年規制)以前の排出ガス規制に適合する事業用トラックの廃車※1を伴うものであること。
※1 「廃車」とは、使用済自動車の再資源化等に関する法律(平成14年法律第87号)に基づき引取業者に使用済自動車を引き渡すことをいう。
[4]1事業者あたり3台を上限((2)を含む。補助対象事業者がリース事業者の場合は、借り受ける事業者あたり3台を上限)に補助することとする。

(2) CNGトラック及びハイブリッドトラックについては従前のとおり。(http://www.mlit.go.jp/common/000217444.pdf

2.補助額

補助対象

補助率

補助額

先進環境対応型

ディーゼルトラック

経年車の廃車を伴う新車導入の場合

 通常車両価格との差額の1/2以内又は車両本体価格の1/4以内

左記により

100万円

CNGトラック及びハイブリッドトラックについては従前のとおり。

3.予算総額と期限

約15億円※2
※2 補助は予算の範囲内で実施し、補助金は申請順に交付します。
したがって、3月29日までに登録された自動車であっても、予算枠を超過した場合は、補助金が交付されません。詳細につきましては、国土交通省のサイトの、「先進環境対応型ディーゼルトラック等の導入に対する補助」の実施についてでご確認下さい。