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字光式ナンバーへの変更は自分でもできる?構造や取り付け方を紹介

2023年3月6日

自動車のナンバープレートには、文字部分が光る「字光式(じこうしき)ナンバー」というものがあります。「字光式ナンバーってどうやって光らせているの?」「字光式ナンバーに変えたいけど、どうすればいいのか分からない」と悩む人も多いのではないでしょうか。

こちらの記事では字光式ナンバーが光る仕組みや、装着するまでに必要な手順などを詳しく解説します。

字光式ナンバープレートとは

字光式ナンバープレート
画像引用:普通車用 字光式ナンバープレート照明器具│株式会社井上工業(http://www.inouekogyo.com/st_top)

「字光式ナンバープレート」とは、その名のとおり光るナンバーのことです。自動車のライトを点けたときに連動して、ナンバープレートの文字部分が光ります。

字光式ナンバープレートは元々、北海道などの雪国でナンバープレートに付着した雪を照明器具から発生する熱で溶かし、視認性をよくするために導入されたといわれています。しかし現在は、ほとんどの製品がLEDになっており光源から熱が発生しないため、雪を溶かすことはできません。夜間の視認性の向上やドレスアップを目的として取り付けられます。

字光式ナンバープレートは、文字部分が樹脂で作られている専用のナンバープレートと、ナンバープレートを光らせるための照明器具の2つで構成されています。

通常のナンバープレートとの違い

通常のナンバープレート

通常のナンバープレートは、アルミ製のプレートに文字がペイントされた「ペイント式」と呼ばれるナンバープレートです。文字部分が少し盛り上がっており、緑や黒の塗料を使ってペイントされているシンプルな構造です。

「字光式」はペイント式と同様にアルミ製ですが、文字部分が樹脂でできています。樹脂は半透明の素材で作られているため、光を透過させることが可能です。つまり、字光式ナンバープレートを取り付けるためには「ペイント式」ではなく、「字光式」専用ナンバープレートを用意する必要があります。

字光式ナンバープレートが発光する仕組み

なぜ字光式ナンバープレートが光るのかというと、ナンバープレートの裏に照明器具が取り付けられているからです。照明器具の光がナンバープレートの樹脂(文字部分)を透過して、ナンバープレートが光るように見える仕組みになっています。ナンバープレート自体が光るわけではないので、字光式ナンバーだけを車両に取り付けても光りません。

照明器具はナンバープレートと同じサイズで、長方形の薄い形状をしています。製品によって厚みが若干異なりますが、ナンバープレートの奥に取り付けられているため、それほど目立ちません。

字光式ナンバープレートの種類

字光式ナンバープレートは、自動車の種別と使用用途によって大きく3種類に分けられます。また、自動車のサイズによってナンバープレートのサイズが2種類に分けられ、大型トラックは大板のサイズとなります。

文字色 ナンバープレートのサイズ 封印
普通車 登録 中板
(330×165mm)
もしくは
登録 大板※
(440×220mm)
必要
軽自動車
(文字の縁が白く光る)
軽 中板
(330×165mm)
不要
事業用車 登録 中板
(330×165mm)
もしくは
登録 大板※
(440×220mm)
登録車は必要

※「車両総重量8t以上、最大積載量5t以上」または「乗車定員30名以上」の車両

普通車

白いプレートに緑色の文字が普通車のナンバープレートです。字光式ナンバーでは、樹脂で作られた文字部分がそのまま緑色に光ります。

また、普通車のナンバープレートには、封印が取り付けられます。封印というのは、リアのナンバープレートのボルト部分に付いているシルバーのアルミキャップのことです。普通車のナンバーには必ず封印が取り付けられているので、見たことがある人も多いでしょう。

封印をする目的は、車両間のナンバープレートの入れ替えや盗難を防ぐことです。封印は一度取り付けると簡単に外すことができない構造になっており、壊さなければ外せないため再使用ができません。

封印の取り付けは法律によって義務付けられており、特別な理由がない限り取り外すことも禁止されています。字光式ナンバープレートを取り付けたときも、もちろん封印をする必要があります。

軽自動車

軽自動車用のナンバープレートは黄色いプレートに黒い文字です。字光式ナンバーでは、文字の周りが樹脂で作られています。皆既日食のように文字の輪郭を光らせることで、黒い文字の軽自動車でも視認性を確保しています。

軽自動車には元々封印の取り付けは必要ないため、字光式ナンバーに変更したときも同様に封印の取り付けは行いません。

事業用車

事業用ナンバープレートは、通常のナンバープレートのプレート部分と文字部分の配色が反対になっています。つまり事業用車の場合、普通車は緑色のプレートに白い文字、軽自動車は黒いプレートに黄色い文字です。車の使用用途が自家用ではなく、事業用(運送業やタクシーなど)で使われる車には事業用ナンバープレートを取り付ける必要があります。

事業用では字光式ナンバーが普通車用しかなく、軽自動車用はありません。普通車用の事業用字光式ナンバーは、樹脂の白い文字や数字の部分がそのまま光るように作られています。

字光式ナンバープレートの選び方のポイント

照明器具には多くの製品があり、どれを選んだらよいのか分からないという人も多いでしょう。選ぶときに最低限押さえるべきポイントをご紹介します。

光源はLEDがおすすめ

光源はLEDの製品がおすすめです。LEDは長寿命であるだけでなく、光り方が均一で美しく、消費電力が少ないといった特徴があります。電球よりも優れているため、現在ではほとんどの商品の光源がLEDです。

対応電圧は車両タイプから選ぶ

自動車の電源電圧は、乗用車と貨物車で異なります。乗用車は12V、貨物車は24Vが多いため、それに対応した照明器具を選びましょう。

対応電圧を間違えると、正常に機能しなかったり早期故障につながったりするため、正しいものを選ぶ必要があります。

照明器具の厚みは薄めがおすすめ

字光式ナンバープレートは、照明器具の厚みがあります。商品によって厚みは異なりますが、なるべく薄いものを選ぶのがおすすめです。厚いと目立って見た目が悪いだけでなく、バックカメラに映りこむことがあります。

LED字光式ナンバープレートおすすめ3選

おすすめの字光式ナンバープレートを3種類ご紹介します。

字光式ナンバープレート LEDパーフェクトⅡ 大型用 3112-24V

字光式ナンバープレート LEDパーフェクトⅡ 大型用 3112-24V

大板のナンバープレートに対応した字光式ナンバーの照明器具です。大型トラック向けの字光式ナンバープレート 2257-24Vがフルモデルチャンジしました。高輝度国産LEDを30個も使われており、業界最高峰の鮮やかな光を実現しています。旧モデルと比較して、照明本体厚みを22mm→12mm、プレート・フレーム装着の厚みを26mm→15mmと薄型化を実現。配線コードを左側→右側にすることで、右側に穴加工されている量産車に対応。

堅牢性を追求し、部品は全て日本製の最高品質のものです。高い耐久性を実現しているため、長く安心して使うことができます。


字光式ナンバープレート LEDパーフェクトⅡ 大型用 3112-24V

¥28,050円

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字光式ナンバープレート LEDパーフェクトecoⅡ普通車 2468-24V

LEDパーフェクトecoⅡ普通車 2468-24V

中板のナンバーナンバープレートに対応した、字光式ナンバーの照明器具です。対応電圧が24Vなので、電源電圧が24Vの小型トラックや中型トラックに使用できます。


字光式ナンバープレート LEDパーフェクトecoⅡ普通車 2468-24V

13,090円

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字光式ナンバープレート LEDパーフェクトecoⅡ普通車 2468-12V

LEDパーフェクトecoⅡ普通車 2468-12V

中板のナンバーナンバープレートに対応した、字光式ナンバーの照明器具です。対応電圧が12Vで、主に普通車や小型トラックに使用します。

輝度が最高ランクの国産LEDを16個使用しており、自然光に近い鮮やかな光を実現しています。ノイズ対策も徹底的に行われているため、ソナーやカメラなどに干渉することなく安心して使うことが可能です。


字光式ナンバープレート LEDパーフェクトecoⅡ普通車 2468-12V

13,090円

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字光式ナンバープレートに関するよくある疑問

字光式ナンバーにするときに、よくある疑問と解決策を解説します。

字光式ナンバーにするにはどうすればいい?

新しく車を購入する場合は、新規登録時にそのまま字光式ナンバーを手配するため、購入先
の販売店に依頼すればOKです。

すでにペイント式が付いている車のナンバープレートを字光式に変更する場合は、申請書・照明器具等を陸運局に持参して申請する必要があります。自分で行うのが難しい場合は代行業者に申請をしてもらいます。

字光式ナンバープレートにするためにかかる費用

字光式ナンバープレートにするために、どれくらいの金額がかかるのか気になることでしょう。項目ごとの費用相場は、以下のとおりです。

<字光式ナンバーに変更するための費用一覧>

金額 詳細
ナンバープレート 3,000~6,000円程度 字光式ナンバープレートを交付する料金。地域、希望ナンバーかどうかによって金額が異なる。
照明器具 26,000~56,000円程度
(前後、2個分)
字光式ナンバーを照らすための照明器具の金額。サイズや製品によって金額が異なる。
取り付け工賃 6,000円程度 照明器具を車両に取り付けるための金額。バンパーを外したり配線を接続したりする必要があり手間がかかるため、高額になることが多い。業者によって金額が異なる。
代行手数料 10,000円程度 陸運局などへの申請を、業者へ依頼するための費用。

照明器具の取り付け工賃と代行手数料は、自分で行うことができれば不要です。

ご当地ナンバープレートも字光式にできる?

ご当地ナンバーで字光式にしたいと考える人もいると思いますが、字光式に対応したご当地ナンバーはありません。ご当地ナンバーとは地方版図柄ナンバープレートのことで、地域ごとに交付されている特有の図柄が描かれているナンバープレートです。

字光式ナンバーにしたい場合は、図柄が入っていない通常のナンバープレートを選択する必要があります。

字光式ナンバープレートの交付方法は?

字光式ナンバープレートを申請するために必要な書類等は、以下のとおりです。

<登録車>

  • ・申請書
  • ・自動車検査証(車検証)
  • ・手数料納付書
  • ・照明器具(透過方式番号灯装置)
  • ・字光式自動車登録番号標交付願
  • ・自動車税申告書
  • ・ナンバープレート
  • ・委任状(使用者と所有者が異なる場合)
  • ・認印
  • ・希望番号予約済証(希望ナンバーにする場合)

<軽自動車>

  • ・自動車検査証記入申請書
  • ・車検証
  • ・ナンバープレート
  • ・字光式車両番号指示願
  • ・印鑑
  • ・照明器具(透過方式番号灯装置)
  • ・希望番号予約済証(希望ナンバーにする場合)
  • ・申請依頼書(代理の人が手続きを行う場合)

ナンバープレート交付の手続きや、車への設置への流れは以下のように行います。

  1. 照明器具を購入する
  2. ナンバープレートを返納、登録番号交付手続きをする
  3. 陸運局へ必要書類を提出し、字光式ナンバーを交付してもらう
  4. 照明器具を取り付ける
  5. ナンバープレートを取り付け、封印をしてもらう

ナンバープレートを外した状態では公道を走れません。そのため、基本的にはナンバープレートの取り外しから交付手続き、照明器具や封印の取り付けまでの流れを陸運局で行うことになります。事前に別の場所でナンバープレートの取り外しや照明器具の設置を行いたい場合は、仮ナンバーを交付してもらうか、車両積載車などを使って陸運局まで移動することになるでしょう。

字光式ナンバープレートならヤマダボディーワークスへ

字光式ナンバープレートを取り付けると夜間の視認性がよくなるだけでなく、周りの車と違った個性を演出することができます。

字光式ナンバーの照明器具には一部法令に適合しない製品も存在するため、選ぶときは注意が必要です。ヤマダボディーワークスで販売しているものは、全て車検対応品となっています。車検に通ることが保証されているのはもちろん、高品質で耐久性も高い自光式ナンバーを取り扱っているので、ぜひご活用ください。

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