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SUS304とは?他のステンレスとの違いや特徴を解説

2024年3月4日

トラックの部品には、「SUS304」という素材で作られた部品が存在します。SUS304はステンレスの一種で、他の種類のステンレスと比較して高い耐食性を持っています。

トラックは過酷な環境下で使われることが多いため、耐食性の低い素材の部品を使用するとすぐにサビが発生してしまうことがあります。こちらでは、SUS304の特徴や、他の素材との比較、SUS304が使われているおすすめの製品などを解説します。

SUS304とは?

「SUS304」はステンレスの中の一種であり、ベースである鉄にクロムとニッケルを添加した「オーステナイト系ステンレス」に分類されています。

SUS304は他の種類のステンレスと比較して耐食性に優れており、トラックの部品以外にも電車の外板や自動ドア、エスカレーターなど様々な場所で使用されています。SUS304の特徴や他のステンレスとの違いについて詳しく解説します。

SUS430やNSSC180などの他のステンレスとの違い

ステンレスは鉄(ベース)に混ぜる元素の種類や割合によって様々な種類に分類され、100以上の種類が存在します。ステンレスの分類はSUSに続く番号で表されており、300番台、400番台、600番台に大別できます。

分類 代表例
300番台 オーステナイト系

SUS304
400番台 フェライト系
マルテンサイト系
フェライト・マルテンサイト系
SUS403(フェライト系)
SUS440(マルテンサイト系)
NSSC180(フェライト系)
600番台 析出高価系 SUS630

300番台は最もサビに強い種類であり、そのなかでも代表的なのがSUS304です。SUS304はクロムを18%、ニッケルを8%含んでいることから「18-8ステンレス」と呼ばれることもあります。下表は、SUS304の特徴を他の代表的なステンレス種類と比較したものです。

SUS304 SUS430 NSSC180
配合成分

  • ・クロム18%
  • ・ニッケル8%
  • ・クロム18%
  • ・クロム19%
  • ・ニッケル0.3%
耐食性 良好 SUS304より劣る SUS304とほぼ同等
強度 高い SUS304より劣る SUS304より劣る
加工性 良好 良好 良好
価格 高い 安い 安い

SUS304と他のステンレスを比較したときの最も大きな違いは、SUS304が多くのニッケルを含んでいることです。ニッケルをステンレスに混ぜることは、耐食性や強度を高める効果があります。ただし、そもそもステンレスは鉄にクロムなどを混ぜて錆びづらくした合金綱であり、どの種類でも鉄に比べると錆びづらく、強度、耐食性、耐熱性、耐衝撃性に優れています。

なお、NSSC180は他の種類と表記が異なりますが、その理由は日鉄ステンレス株式会社の独自規格鋼種であるためです。

NSSC180は、SUS304と同等の耐食性を有する高純度フェライトステンレスであり、SUS304よりクロムの含有量が多く、ニッケルの含有量は少なくなっています。国際市況によって価格変動が大きいニッケルを多く含んでるSUS304と比較して、NSSC180は価格が安定していることが特徴です。

SUS304が使われている製品

SUS304は、その優れた耐食性を活かして、場所や大きさを問わず様々な製品に使用されています

具体的には電車の外板、自動ドア、エスカレーター、LNGタンクや原子力設備のようなプラント、ボルトやナットといった工業製品、洗浄機、医療・製薬の機器、食品製造機器などです。

トラックでも多くの部品にSUS304が使われています。トラックは雨や融雪剤にさらされたり沿岸を走行したりといった過酷な環境で使われるため、サビに強いSUS304の部品を使うことで、劣化を防ぐことができます。

フェンダーや工具箱、アオリや観音扉の蝶番、ラッシングレールなどにもSUS304が使われおり、とくにフェンダーはタイヤが巻き上げた水や汚れ、融雪剤などの影響が最も大きい部品であるため、SUS304の製品が選択されることが多いです。

SUS304の素材としての特徴

ここでは、SUS304の素材としての特徴を、それぞれ解説します。

配合成分

SUS304の配合成分は以下のとおりです。

炭素(C) 0.08以下
ケイ素(Si) 1.00以下
マンガン(Mn) 2.00以下
リン(P) 0.045以下
硫黄(S) 0.030以下
ニッケル(Ni) 8.0-10.5
クロム(Cr) 18.0-20.0

強度

SUS304の強度に関する数値は以下のとおりです。

0.2%耐力(N/mm2) 205≦
引張強さ(N/mm2) 520≦
伸び(%) 40≦

耐食性

SUS304はSUS430などの他のステンレスと比べて、耐食性が高い特徴を持っています。ただし、そもそもステンレス自体が高い耐食性を持った素材であるため、SUS430なども鉄と比較すると耐食性は優れています。

非磁性

SUS304は磁性がなく、SUS430は磁性があるため、磁石にくっつくかどうかで見分けることができます。ただし、SUS304は折り曲げると磁性を持つことがあります。

耐熱性

SUS304は耐熱性にも優れており、600〜900℃の範囲で使用することができます。短時間の使用ではさらに高温でも耐えることが可能です。SUS430が使用できる範囲は400〜600℃となっているため、耐熱性を比較するとSUS304の方が優れています。

加工性

SUS304を含むオーステナイト系ステンレスは延性と靭性に優れており、プレス形成や冷間加工に適しています。溶接性にも優れ、溶接組立て構造にも使用されます。

トラック用品にSUS304を採用するメリット

トラックの腐食しやすい部品にはSUS304を採用することで、部品自体が長持ちするため長期的に考えるとコストが安く済むというメリットがあります。

トラックは雨風や道路から巻き上げた様々な汚れにさらされるため、構成部品にとっては過酷な環境に晒されます。沿岸や融雪剤をまく降雪地域では、サビが発生しやすく劣化が早まります。また、硫酸や水酸化ナトリウムといった化学薬品を運ぶタンクローリーや、高圧タンクでは、低温脆性への対策としてSUS304が使われることもあります。

また、SUS304はきれいな見た目を長期間持続しやすいというメリットもあります。NSSC180は凍結防止剤が付着した場合、速やかに洗い流さないと跡が残ってしまい簡単に落ちなくなってしまいます。NSSCの耐食性はSUS304と同等と言われていますが、厳密にはこのような違いがあります。

SUS304が使用されているトラックのおすすめ製品

ヤマダボディーワークスでは、様々なジャンルの製品でSUS304の部品を扱っていますが、そのなかでもサビが発生しやすい環境下で使われているフェンダーと工具箱を紹介します。サビが発生しやすい箇所の部品は、耐久性の高い製品を選択するのがおすすめです。

フェンダー

フェンダーはタイヤが巻き上げた水や融雪剤の影響を受けやすいため、耐食性の高いフェンダーが人気です。素材がSUS304で作られている、おすすめのフェンダーを3種類ご紹介します。

ステンレス角型フェンダー 4t用 FW50型

ステンレス角型フェンダー4t用

「ステンレス角型フェンダー 4t用 FW50型」は、4tトラック用の角型フェンダーで、素材にSUS304を採用しています。角形フェンダーは、六角形を半分にしたような形状のフェンダーのことで、最も多くのフェンダーに採用されている形状です。1枚単位となっているため、左右分のフェンダーが必要な場合は個数が2個必要です。


ステンレス角型フェンダー 4t用 FW50型

16,280円

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ステンレス角型フェンダー 4tダンプ用

ステンレス角型フェンダー4tダンプ用

「ステンレス角型フェンダー 4tダンプは、SUS304を採用した4tダンプ用の角型フェンダーです。1枚単位となっているため、左右分のフェンダーが必要な場合は個数が2個必要です。


ステンレス角型フェンダー 4tダンプ用

18,040円

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ステンレススプラッシュフェンダー 大型用

ステンレススプラッシュフェンダー大型用

「ステンレススプラッシュフェンダー 大型用」は、SUS304で作られてたスプラッシュフェンダーです。スプラッシュフェンダーとは、天井部分がない前後部分のみのフェンダーです。主に二軸タイヤの前後に使用されます。


ステンレススプラッシュフェンダー 大型用

7,040円

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工具箱

トラック用の工具箱は、荷台の横にむき出しで取り付けられているため、高い耐食性が求められます。ヤマダボディーワークスで取り扱っている、SUS304製の工具箱を3種類ご紹介します。それぞれ幅の長さが異なるため、トラックのサイズに合わせて適したサイズのものを選択できます。

ステンレス工具箱 600×290×320mm HKK-600B SUS304

ステンレス工具箱600

「ステンレス工具箱 600×290×320mm HKK-600B SUS304」は、幅が600mmの工具箱です。本体だけでなくキャッチや蝶番の素材もSUS304です。耐食性が高いため、トラックの荷台下に設置する工具箱に適しています。


ステンレス工具箱 600×290×320mm HKK-600B SUS304

21,780円

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ステンレス工具箱 500×290×320mm HKK-500B SUS304

ステンレス工具箱500

「ステンレス工具箱 500×290×320mm HKK-500B SUS304」は、幅が500mmの工具箱です。他の2種類と比べて最も小さなサイズの工具箱となっているため、大型工具箱の設置スペースの確保が難しいトラックに適しています。本体だけでなくキャッチや蝶番の素材もSUS304です。


ステンレス工具箱 500×290×320mm HKK-500B SUS304

19,250円

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ステンレス工具箱 730×290×320mm HKK-730B SUS304

ステンレス工具箱730

「ステンレス工具箱 730×290×320mm HKK-730B SUS304」は、幅が730mmの工具箱です。他の2種類と比べて最も大きなサイズの工具箱となっており、工具箱を大きくしたい場合に適しています。


ステンレス工具箱 730×290×320mm HKK-730B SUS304

23,760円

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SUS304製のトラックの関連製品はヤマダボディーワークスへ

SUS304はステンレスの一種で、高価ではありますが高い耐食性を持った素材です。トラックの部品は過酷な状況下で使われることが多いため、耐食性の高い部品を使うことで劣化を防ぐことができます。SUS304の部品は購入時は価格が高いデメリットがありますが、交換が必要になる頻度が少ないため、長期的に考えれば経済的です。

ヤマダボディーワークスでは、多くのジャンルでSUS304製の部品を扱っています。特にサビが発生しやすいフェンダーや工具箱は、SUS304の製品がおすすめです。