トラックの庫内灯がつかない!考えられる原因と直し方
2024年6月3日
トラックの庫内灯が不具合によって点灯しなくなると、荷台での作業に支障が出てしまうでしょう。庫内灯が点かない際に考えられる原因はいくつかあり、対処方法もそれぞれ異なります。
こちらでは、庫内灯が点かなくなった原因を調べる方法や、原因ごとの修理方法を詳しく解説します。また庫内灯はLED化が進んでおり、電球式を除きLED庫内灯に置き換わることが予想されます。庫内灯をLEDに交換する場合のおすすめの製品もご紹介します。
ヤマダボディーワークスでは様々なLED庫内灯を取り扱っています。ぜひご活用ください。
トラックの庫内灯がつかない原因と対処法
点灯しなくなったトラックの庫内灯を修理するためには、まずはどこに原因があるのかを調べる必要があります。庫内灯がつなくなる原因はさまざまですが、なかでも多いのは以下の3つです。
- 1.LEDが不灯になっている
- 2.配線が断線している
- 3.ヒューズが切れている
LEDの庫内灯の場合は、白熱球のように外観から劣化状態を判断しづらいため、灯火にバッテリーの電源を接続するなどの方法で点灯するか確認しましょう。点灯しなければLEDの異常が考えられます。点灯する場合はそれ以外の原因が疑われるため、配線やヒューズをチェックして下さい。
原因1:LEDが不灯になっている
LED自体が不灯の場合、新しいものに交換する必要があります。LEDタイプの庫内灯が不灯の場合は、基本的に本体ごとの交換が必要です。ただし、LEDに問題がなくてもLED基板やLED電源回路基板の異常が原因で点灯しない場合があります。LED基板やLED電源回路基板は、商品によっては単体で交換できる場合があります。
なお、現在はかなりの割合の庫内灯がLED化されています。2027年の末までに蛍光灯の製造・輸出入禁止が既に決まっているため、近い将来電球式を除き全てがLED化される見込みです。
また、トラックの電球は12V用と24V用の電球があるため、車両の電源電圧に合わせて適切なものを選択してください。
原因2:配線が断線している
庫内灯の配線が劣化やサビなどで断線していると、電球などが正常でも、電気が通らないため庫内灯が点かなくなります。配線の断線が原因で庫内灯がつかない場合は、ギボシ端子などでつなぎ直すことで点灯するようになります。
ただし、断線している箇所を特定するのは難しい場合が多いでしょう。運よく目視で見つけられることもありますが、見つけられない場合はサーキットテスターなどで配線の導通を点検しながら探す必要があります。また、配線だけでなく庫内灯のON/OFFを切り替えているスイッチに異常がないか、ボディーアースに緩みや腐食がないかも点検しましょう。
原因3:ヒューズが切れている
ヒューズが切れると、庫内灯の電源が断たれた状態になるため、他の回路に問題がなくても点灯しなくなります。
ヒューズとは、電気回路を保護するための部品のことです。電気回路のどこかに異常が発生し、必要以上に大きな電流が流れると、ヒューズが溶断して電気の流れを断ち、配線や機器を保護する仕組みになっています。
以下では、ヒューズに異常があるかどうかを判定する方法や、ヒューズを交換する際の注意点を解説します。
庫内灯のヒューズの場所
トラックのヒューズの位置は、車種によって異なります。また、一台のトラックの中にも何十個ものヒューズがあり、ヒューズブロックというかたまりで複数の箇所に分けられて設置されています。ヒューズブロックは運転席の近くやインストルメントパネルの中、キャブの後ろなどに設置されていることが多いです。
庫内灯のヒューズは、車両のヒューズブロックの中に設置されているか、ウイング車の場合はメインポンプユニットの中に設置されていることが一般的です。
ヒューズが切れているか確認する方法
ヒューズが切れているかどうか判断するためには、まずヒューズをヒューズブロックから抜きます。手で抜くのが難しい場合は、専用の抜き取りツールやプライヤーなどを使うと良いでしょう。
ヒューズは本体が半透明になっているため、内部の線が切れているかどうかを目視で確認できます。切れている場合は過大電流が流れているので、端子などに焼け焦げたような跡があることもあります。目視での判断に不安がある場合は、端子にテスターを当て、導通があるかどうかを調べると正確な判定が可能です。
ヒューズを交換する際の注意点
ヒューズが切れた際は、ヒューズ単体で交換することができます。
ただしその前に、ヒューズが切れる原因となっている過電流の原因を調べなければなりません。例えば途中の配線被膜が破れて、電線部分が他の部分に接触してしまうと、そこでショートが発生し過電流が流れてしまいます。
また、大元の原因が解消していない状態でヒューズを新しくすると、庫内灯のスイッチがONになった際に再びヒューズが切れてしまいます。何度もヒューズが切れる場合は大元の原因を診断し、修理を行いましょう。
トラックの庫内灯がつかなくなったら交換もご検討を
トラックの庫内灯は上記のとおり、将来的にすべてLED化されることが予想されるため、現在蛍光灯の庫内灯を使用している場合はLEDへの交換がおすすめです。
LEDは長寿命なので取り換えの手間もなく、長期的に見て低コストです。以下では、ヤマダボディーワークスで扱っているLED庫内灯の人気商品をご紹介します。
LED庫内灯 JB-002 (12/24V共用)
小型の埋め込み式LED庫内灯です。CREE社製の白色ハイパワーLEDを3個搭載しています。12V対応のため、軽トラックのコンテナ車や移動販売車など設置スペースが狭い庫内にも設置可能です。定電力回路を採用しているので、電源の電圧変化で明るさが変わることはありません。
LED庫内灯 SY-NMT-LED2 (12/24V共用)
中型、大型トラックのウイング車やバンボディ、保冷車などで幅広く使用されていた、レシップ社の蛍光灯式庫内灯SY-MT-5DのLEDバージョンです。現在、蛍光灯式は廃番となってしまったために、こちらをご使用ください。SY-MT-5Dと外観や穴位置が全く同じのため、簡単に交換が可能です。
LED庫内灯 JB-001 (12/24V共用)
レシップ社の蛍光灯式庫内灯SY-MT-5Dと穴位置が同じのLED庫内灯です。LED専用設計の樹脂灯体のために、SY-MT-5Dより軽く薄い製品です。CREE社製の白色ハイパワーLEDを6個搭載しています。
LEDルームランプ M型 SA2-M (DC24V)
日本フルハーフの保冷車や冷凍車に純正採用されているLED庫内灯です。本製品は、日本フルハーフの以前の純正品、LED 室内灯SAライト SA-LEDP24-21との穴位置互換品です。現在、SA-LEDP24-21は廃番となってしまったため、こちらをご使用くださいSA-LEDP24-21と外観は異なりますが、穴位置が全く同じのため、簡単に交換が可能です。
LED庫内灯 KO灯 (12/24V共用) KO-1224
国内の多くのボディメーカーに採用されているLED庫内灯です。平面ブラケットが標準で付属しておりますので、切り欠きを行えない庫内の平らな面にも設置可能です。
小糸 LEDラインライト LEDLL24 24V
近年、標準になりつつある、庫内天井の左右に前から後ろまでに設置する「LEDライン照明」用の製品です。ライン照明として庫内に設置すると、全体の明るさにむらが無く、均一な明るさになります。また内装材に白い材料を使用すると、LED光の反射で庫内がより明るく感じます
トラックの庫内灯がつかない場合の原因と対処法まとめ
トラックの庫内灯が点かない原因は、電球切れや配線の断線、ヒューズ切れが考えられます。それぞれ対処方法が異なりますが、電球が切れている場合は長寿命のLEDの庫内灯に交換することもおすすめです。庫内灯はLED化が進んでおり、特に蛍光灯は製造や輸入が禁止されることが決まっています。
ヤマダボディーワークスでは、多くの種類のLED庫内灯を扱っています。蛍光灯タイプの庫内灯と互換性のあるLED庫内もあるので、ぜひご活用ください。