LEDテールランプにウォーニングキャンセラーを使わなかったら?

2013年4月11日

Q:LEDテールランプを設置する場合に、ウォーニングキャンセラーが必要な車種に使わなかったらどうなりますか?

A:JB小糸ICLのLEDテールランプを設置する場合、現行生産品(2013年4月1日現在)では日野自動車の大型車と中型車にウォーニングキャンセラーが必要です。

ウォーニングとは、球切れ検知器の事です。日野のトラックには、テールランプの球切れ検知器が有り、テールランプが球切れすると検知器が作動し運転席のウォーニングランプが点灯する仕組みになっております。
純正の電球式テールランプから、社外メーカーのLEDテールランプに変更すると、電球に比較して消費電力が少ない(電流値が低い)為、球切れ検知器が作動してしまいます。これを回避する為、ウォーニングキャンセラーを必ず設置するようにLEDテールランプメーカーは言っております。

ではそのウォーニングキャンセラーを設置しないとどうなるか?というのが今回のご質問です。

ICL LEDコンビテールランプ 丸型2連吊り下げタイプ

画像は当社のお客様のボディメーカー様で、2002年1月にフルモデルチェンジした日野レンジャープロ(中型車)2006年型に、以下のICL LEDコンビテールランプ 丸型2連吊り下げタイプを後付けした様子を撮影したものです。まだウォーニングキャンセラーは設置しておりません。

ICL LEDコンビテールランプ 丸型 2連 吊り下げタイプ
ICL LEDコンビテールランプ 丸型 2連 吊り下げタイプ

実は、撮影時にヘッドランプは消灯し、ブレーキペダルも踏んでいない状態でしたが、ご覧のようにランプが点灯してしまっております。当然この状態では、キャビン内の球切れ検知器のウォーニングランプも点灯しております。
消灯時にテールランプが点灯する原因は不明ですが、レンジャープロが消灯時でも電球では反応しない程度の微弱電流が常に流れている仕様なのかもしれません。

結論を言いますと日野レンジャープロの場合、ウォーニングキャンセラーを設置しないとヘッドランプは消灯し、ブレーキペダルも踏んでいない状態でもテールランプが点灯してしまいます。
またダンプ屋NOBU様のブログを参照させて頂きますと、2008年以前のふそう大型車(※2008年以前のふそう大型車は、ウォーニングキャンセラーが必要です)では、ウォーニングキャンセラーを設置しないとテールランプ点灯時にインパネで「多重表示部に黄色文字でリヤランプと異常表示」との報告がなされております。

※誤動作を起こすと大変危険ですので、ウォーニングキャンセラーが必要な車種や年式、型式には、テールランプメーカー純正のウォーニングキャンセラーを、付属の取扱い説明書に従い、必ず専門の業者様が設置を行って下さい。