テールレンズとは?トラック用テールレンズの選び方とおすすめ製品を紹介
2023年3月31日
テールレンズとはテールランプの電球部分を覆っているカバーのことです。テールランプの電球の保護を担っており、割れていると車検に通りません。
本記事では、トラック用のテールレンズとはどういったものか、交換用テールレンズの選び方やヤマダボディワークスでの取り扱い商品をご紹介していきます。
ヤマダボディーワークスでは様々なテールレンズを取り扱っています。ぜひご活用ください。
目次
テールレンズとは
テールレンズとは、トラックのテールランプ(尾灯)の電球部分を覆うカバーのことを言います。テールランプは後続車に位置や車幅を知らせる役割があり、取り付け位置やランプの光量、色などが保安基準によって厳密に定められています。
テールレンズは、テールランプの電球を保護しながら光量や光色が保安基準を満たしている状態を保たなければいけません。選ぶ時は装着しているテールランプに適合するものを選びましょう。
テールレンズとよく似たものとして挙げられるのが、「テールレンズカバー」や「テールライトカバー」です。これはテールレンズの上に被せるカバーのことを指し、主に装飾用として取り付けられます。
「テールレンズ」「テールランプ」「テールライトカバー」と似た呼称の部品が多いためよく混同されますが、それぞれの違いは以下の通りです。
- ・テールランプ・テールライト・・・トラックの尾灯
- ・テールレンズ・・・尾灯の電球部分を覆うカバー
- ・テールレンズカバー・テールレンズライトカバー・・・テールレンズの上に被せるカバー
トラック用テールレンズの選び方
2012年以降のトラックのテールランプは、LED化が進む影響でテールレンズと一体形成になっているものが多くなっています。これは精密機械であるLED保護のために防水の観点から継ぎ目をなくすためです。一体成型だと電球単体での交換は行えませんが、LEDは長寿命なので白熱灯のように球切れが頻発しません。
現在でも白熱灯のテールランプは、球切れした時に電球の交換ができるようレンズの交換(脱着)が可能となっています。
※一体成型のLEDテールランプ
反対に2005年までのテールランプは、テールレンズ単体で取り外すことができるようなものが多くなっています。
そのためトラック用のテールレンズが破損した場合、
- ・一体成型・・・テールランプごと交換(単体交換が可能な機種もある)
- ・取り外し型・・・テールレンズのみ交換する
このどちらであるかを見極める必要があります。
テールランプやテールレンズの製品によって形状や構造が異なるため、型番や適合表などから車種に適したものを探さなければいけません。また、フラッシャーレンズ(ウインカー部分)と構造的に別れている商品は部品分解図があるため、購入前に確認しておきましょう。
ヤマダボディーワークスが取り扱うテールレンズ
ヤマダボディーワークスでは、一体成型のテールランプと補修交換用のテールレンズ両方を販売しています。代表的なテールランプに対応するテールレンズは、次の通りです。
- ・JB マルチコンビネーションランプ
- ・JB 丸型スカイラインテールランプ
- ・JB 角大型テールランプ (06対応)
- ・JB 角大型テールランプ (改)
- ・JB 角大型テールランプ (新)
また、上記商品は「テールランプアッセンブリー」と「テールレンズ単体」の2種類の販売方法を採用しています。それぞれ詳しくご紹介していきます。
※JB角テールランプに記載されている(改)や(新)については、以下の記事で詳しく解説しています。
>>JB角テールについて(新)や(改)とは、どういう意味ですか?
JB マルチコンビネーションランプ用
トラックだけでなく、農耕機械や建設車両などのあらゆる車両に対応している汎用のテールランプです。また、現行の車両にも取り付けられる商品となっています。テールランプ本体にはバックライトやウインカーも含まれていますが、それぞれの構造が分かれているため、破損した部分のテールレンズ単体で交換することが可能です。
【テールレンズ単体】
JB 丸型スカイラインテールランプ用
シンプルな見た目をしている丸型テールランプで、中央部にウインカーがあるのが特徴です。それぞれのレンズが独立して設計されているため、必要な部分のみ交換することができます。テールレンズの形状はドーナツ状をしており、中央の空いた部分には一回り小さな丸型のフラッシャーレンズ(ウインカー)をはめ込むように設計されています。
【テールレンズ単体】
JB 角大型テールランプ (06対応)用
第四世代のJB角テールランプで、2006年の道路運送車両保安基準の改正に対応した製品となります。現行型の第五世代からは電球からLEDへと変わったため、JB角テールランプの中でテールレンズが交換できる最後のモデルとなります。テールレンズやフラッシャーレンズが視認性向上のためにフラット形状になっており、内側がバックランプとなっているのが特徴です。
【テールレンズ単体】
JB 角大型テールランプ (改)用
第三世代のJB角テールランプで、角型の大型3連タイプとなります。レンズカットが大きく、(旧)や(新)タイプと比べ内部反射板カットが異なるため、ブレーキランプを踏むとキラキラとした光り方になるのが特徴です。中央部分にはフラッシャーレンズ(ウインカー)をはめ込むような形状となっており、専用のものを取り付ける必要があります。
【テールレンズ単体】
JB 角大型テールランプ (新)用
第二世代のJB角テールランプで、他の世代と比べてレンズカットが細かくなっているため光が均一に拡散します。テールレンズカバーは四隅にビス留めで固定するように設計されており、内側のフラッシャーレンズ(ウインカー)は左右2本で内枠に固定します。3連タイプのテールライトで、どの部分にも使用することが可能です。
【テールレンズ単体】
トラック用テールレンズに関するよくある疑問
トラック用のテールレンズに関する以下のよくある疑問にお答えします。
- 値段の相場はいくらくらいなのか
- 割れているままだと車検に通らないのか
- 交換はどうやって行うのか
それぞれ詳しくご紹介していきます。
値段の相場はいくらくらい?
テールレンズの値段はメーカーや型番、大きさや形状によっても大きく異なります。前項で紹介したJB角テールランプのテールレンズ(赤色のみ)の値段は、次のようになります。
- ・JB マルチコンビネーションランプ・・・396円
- ・JB 丸型スカイラインテールランプ・・・847円
- ・JB 角大型テールランプ (06対応)・・・3993円
- ・JB 角大型テールランプ (改)・・・2118円
- ・JB 角大型テールランプ (新)・・・2118円
テールレンズが割れていると車検に通らない?
トラックのテールライト(尾灯)は、道路運送車両法「尾灯の保安基準」に定められている基準を遵守する必要があります。もしテールレンズが割れて次の基準を満たせなくなると、車検に通らない可能性があります。
- ・灯光の光は赤色であること
- ・夜間に300m以上離れた距離から確認できること
- ・光度300cd(カンデラ)以下※平成17年12月31日以前の製作車は規定なし
- ・光源5W以上30W以下※平成18年1月1日以降の製作車は5W以上、それ以前の製作車は規定なし
テールライト(尾灯)の機能を損なうような損傷でなければ車検に通りますが、あきらかにレンズの一部が欠損していたり歪んでいたりしていると、車検に通らなくなるでしょう。車検でのテールランプの光量や光度の確認は機械で正確に計測するのではなく、検査員の目視による確認となることが多いです。そのため、ヒビの度合いによっては不合格とされてしまうこともあります。
もし保安基準を満たせないまま走行を続けると、以下の罰則・罰金が科されます。
- ・違反点数1点
- ・反則金9,000円(普通車は7,000円)
テールレンズに少しでもヒビや割れがあると判断したら、すぐに交換するようにしましょう。
交換はどうやってすればいい?
基本的に脱着可能なテールレンズは、ほとんどがビス留めで固定されています。交換にはビスのサイズに適したドライバーを用意する必要があります。
テールレンズの交換手順は以下の通りです。
- ドライバーでビスを緩め、テールレンズを取り外す
- 新品のテールレンズを取り付ける
- ビスを締める
- テールライトを点灯させ、色や明るさを確認する
テールランプを取り外すと電球が剥き出しになりますが、誤って素手で触れると電球に油脂が付着し寿命を縮めてしまいますので、作業時は軍手や作業手袋の装着をおすすめします。
また、走行中の振動の影響を大きく受ける部品であるため、一通りの交換作業を終えたら、ガタつきやビスの緩みがないか確認しましょう。
テールレンズならヤマダボディーワークスへ
テールレンズはテールライト(尾灯)の電球を覆うカバーのことで、光量や光度に直接関係する重要な部品です。割れてしまうと車検に通らなくなるどころか、そのまま走行を続けると整備不良として罰金や罰則が科されることになるでしょう。
現在は一体成型のLEDテールライトが普及していますが、現役で活躍するトラックはテールレンズのみ交換できるタイプもまだまだ多く存在します。
また、テールレンズの値段は大きさや形状によって異なり、数百円〜数千円と相場の幅は大きく異なります。今回紹介したように、ヤマダボディーワークスでもテールレンズ単体やテールレンズのセットも多数販売いたしておりますので、ぜひご覧ください。