セイコーラック本体の新規取り付け時の機種選定方法を教えてください
2022年6月28日
Q:セイコーラックを平ボディのトラックのアオリに取り付けたいと思います。セイコーラック本体の新規取り付け時の機種選定方法を教えてください。またセイコーラック本体のSRC型とSRN700型の違いは何ですか?
A:セイコーラックとは、トラックの重いアオリの開閉時にかかる力を補助し、アオリ開閉を楽にする為の装置です。
セイコーラックは、自動車精工株式会社が30年以上も前から製造・販売している製品名です。アオリ開閉補助補助装置は、その他にもタカラ産業のアオリバランサーや、サンコーのパワーラック、三菱製鋼のエクセレントなどが存在します。
運送業への女性の進出が増えてきており女性トラックドライバーへの配慮から、アオリ開閉補助補助装置はトラックには必須のアイテムです。アオリ開閉補助補助装置は、腕や腰にかかる負荷を低減し、腰痛を引き起こすリスクを減らします。またドライバーの労働環境改善や労災事故防止への活用が期待できます。
以下より、セイコーラック本体の新規取り付け時の機種選定方法と、SRC型とSRN700型の違いをご案内します。またアオリバランサー本体は、説明内の項目【アオリ段付量の測定方法】や【段付量からアーム長・床枠高の確認】、【床枠寸法の測定方法】、【本体取付位置D寸法の測定方法】は、同じルールにて機種選定が可能です。ご参考にしてみてください。
※パワーラック、エクセレントの本体は、新規取付けには対応しておりません。補修パーツ対応の商品となっております。
目次
セイコーラックSRC型・
SRN700型の特徴
SRC型
- 中型トラック以上を対象とした機種
- 補助スプリングを使用可能、重いアオリにも対応
- 中型未満のトラックには付かないか?
- 大きすぎて縦根太に干渉してしまう
- 小さい床枠に対応しない
- 低床車など荷台下スペースが少ない車両には不可
SRN700型
- 小型軽量化で低床車や中型・小型トラックなど荷台下のスペースが少ない車種にも対応可能
- 補助スプリング使用不可
SRC型が小型トラックに
付かない理由
トラックを後ろから見た図
SRC型とSRN700型の奥行き寸法の比較
SRC型普通型と薄型の選定
普通蝶番のアオリ
アオリ段付量:0〜40mm
全幅制限の問題の無い
逆蝶番のアオリ
アオリ段付量:0〜40mm
どちらにも当てはまらない逆蝶番のアオリ
アオリ段付量:5〜50mm
普通蝶番と逆蝶番とは?
全幅制限とは?
全幅制限2500mm以下の定義
超薄型の事例
SRN700型普通型と薄型の選定
普通蝶番のアオリ
アオリ段付量:0〜20mm
逆蝶番のアオリ
アオリ段付量:10〜30mm
アオリ段付量の測定方法
アオリ段付量は機種選定や本体取付位置の決定に最も重要な寸法です
床枠外面とアオリ取付面の段差を物差し等で測る
アオリ段付量からアーム長の選定・適用床枠高の確認
床枠高寸法Lの測定方法
本体取付位置D寸法の選定方法
蝶番の中心軸から何mm下に取付するのか?
- 例:セイコーラック 本体 SRC(48782) 普通型のグラフ
- アオリ段付量15mmの場合、蝶番の中心軸から32mm下に取付します。
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