トラック あおり 部品

トラックのアオリ部品とは?トラックのアオリ周辺パーツを徹底解説

2023年5月15日

トラックのアオリ周辺には多くの部品が取り付けられており、それぞれが重要な役割を果たしています。トラックを安全で便利に使用するためには、どのようなアオリ部品が存在し、販売されているか把握することが重要です。

アオリ部品を把握していると、不具合が起きたときに原因となる部品の予測がしやすくなり、修理が最小限で済みます。また、後付けすることで、アオリの使い勝手が格段に上がる用品もあります。このようなアオリ部品を導入すると、無駄な労力を減らすだけでなく、腰痛などのケガの防止になることもあるでしょう。

こちらでは、トラックのアオリ部品の種類と役割を解説します。ぜひ参考にしてください。

ヤマダボディーワークスでは様々なアオリ部品を取り扱っています。ぜひご活用ください。


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トラックのアオリ部品とは?

アオリ部品とは、トラックのアオリ周辺に取り付けられている部品のことです。様々なアオリ部品が存在し、それぞれが重要な役割を果たしています。

アオリ部品が経年劣化している場合は、安全性に大きく影響するため、定期的な点検と整備が欠かせません。また、アオリと同様にアオリ部品にも負荷がかかるため、堅牢性や確実に取り付けられていることが必要です。

劣化しやすい部品は、補修パーツが用意されている場合があります。補修パーツは比較的価格が安く、活用することで修理費用を最小限で済ますことができます。

トラックのアオリ周辺パーツ15種

どのようなアオリ部品があるのか、代表的なものを15種類ご紹介します。

アルミブロック用蝶番

アルミブロック用蝶番

「アルミブロック蝶番」はアルミブロック(材質がアルミのアオリ)を荷台に繋げるための部品のことで、アオリの下部に取り付けられています。アオリは荷役作業時に開けられるように、このような蝶番で固定されていることが一般的です。

アルミブロック蝶番には多くの種類が存在するため、用途に合わせて適切なものを選択する必要があります。リヤアオリやサイドアオリ、左右どちらかといった取り付け位置によって専用の蝶番が存在します。さらにアオリと床板との位置関係などによっても使用する蝶番が異なります。左右どちらのアルミブロック蝶番か見定めるには、蝶番ピンの向きで判断できます。蝶番ピンの頭が、トラック進行方向に向くように取り付けましょう。

ヤマダボディーワークスでは様々なアルミブロック蝶番を扱っています。また、サビに強いステンレス製の製品もあります。

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蝶番ピン

蝶番ピン

「蝶番ピン」は、蝶番の軸となる心棒の部品のことです。蝶番の2枚の鉄板を蝶番ピンで繋いでいます。蝶番ピンはアオリを繰り返し開閉することで摩耗したり、サビが発生したりといった原因で劣化します。アオリの開閉がスムーズに行えなくなったら、蝶番ピンを交換する必要があります。

蝶番ピンの固定方法は、「割ピン」と「折り曲げピン」の2つのタイプがあります。「ピンワッシャー」を蝶番ピンに通し、「割ピン」という金具を蝶番ピンの先端の穴に通して曲げることで蝶番に固定するタイプが「割ピン」タイプ、蝶番ピンの先端を折り曲げるだけで固定できるのが「折り曲げピン」タイプです。割ピンは一度使用すると再使用できないため、アオリを繰り返し脱着する場合は折り曲げピンを選択すると便利です。

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ウイングロック

ウイングロック

「ウイングロック」はウイングボディの荷台側面に取り付けられており、ウイングが閉じたときにボディーの躯体やアオリに固定するための部品です。

ウイングロックのハンドルを起こしたり、閉じたりするだけでロックの操作が簡単に行えるようになっており、効率的で確実にウイングを固定できます。代表的なウイングロックとしては、「セイコーホルダー」や「タカラロックⅡ」といった製品があります。

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エビ金ハンドル/バネカン

エビ金ハンドル/バネカン

「エビ金ハンドル」は、アオリの上部に取り付けられており、アオリを閉めた状態で固定するための留め具です。「バネカン」や「アオリキャッチ」と呼ばれる事もあります。アオリを開けるときには、ハンドル部分を起こすだけでロックを解除できます。

エビ金ハンドルは使用していると、内部のスプリングが切れたり伸びたりして劣化することがあります。アオリを確実に固定できなくなる場合があるため、劣化したエビ金ハンドルは交換しましょう。

エビ金ハンドルには「打抜式」や「丸棒式」、「プレス式」といった構造が異なるものや、サイズの違いなど様々な種類が存在します。ヤマダボディーワークスでは、豊富な種類のエビ金ハンドルを扱っています。

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アオリハンドル

アオリハンドル

「アオリハンドル」は、アオリを閉じた状態で固定するための留め具です。エビ金ハンドルと同じ役割を持つ部品ですが、構造上エビ金ハンドルが取り付けられないリヤアオリに使われることが多いです。また、アオリに直接設置する部品のため、アオリに固定する「コノ字」と組み合わせて使われます。

>ヤマダボディーワークス アオリハンドル、チェーン掛、足掛一覧

チェーン掛

チェーン掛

「チェーン掛」は、アオリチェーンを引っかけるための部品です。アオリチェーンとは、リヤアオリを開けたときに荷台とフラットの位置で固定するために、サイドアオリとリヤアオリを繋ぐチェーンのことです。

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足掛

足掛
「足掛」はトラック荷台の側面に取り付けられており、荷台に乗り降りするときのステップとして使用する部品です。使用しないときは、折りたたんで収納することができます。

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エビ金受/バネカン受

エビ金受/バネカン受
「エビ金受/バネカン受」とは、エビ金ハンドルを引っかけるための部品です。「L字」のような形状をしている小さな金具で、「エビ金受/バネカン受」にもいくつか種類があります。

画像のような金属を折り曲げた形状のものだけでなく、鍛造(金属を叩いて成型する方法)や、プレス(薄い鉄板を金型で挟んで成型する方法)で製造されたエビ金受があります。また、素材にも鉄かステンレスかの違いがあり、鉄は価格が安く、ステンレスはサビに強いという特徴があります。

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アオリ受金

アオリ受金
「アオリ受金」とは、アオリハンドルやエビ金ハンドルを引っかけるための金具です。サイドやリヤ、アオリハンドルの太さなどに合わせて様々なアオリ受金の種類があります。また、アオリ受金はアオリを支えるという重要な役割があるため、堅牢性が求められます。サビの腐食や変形、摩耗などの劣化が見られるアオリ受金は、交換したほうがよいでしょう。

ヤマダボディーワークスでは、様々なサイズや形状のアオリ受金を50種類以上扱っています。素材がステンレスのアオリ受金もあり、ステンレスはサビに強いため耐腐食性に優れています。

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ロープ通し

ロープ通し
アオリにはロープを通すための穴が開いているものがあります。この穴は「ロープ通し」や「ネズミ穴」と呼ばれています。ロープ通しと荷台のロープフックを使うことで、貨物を荷台に固定することが可能です。ロープ通しを設置することで貨物とロープフックの距離が直線的に短くなるため、固定するロープの効きがよくなります。全てのアオリに取り付けられている部品ではありませんが、用途によって効果的に活用でき、後からロープ通しを追加することもできます。

ロープ通しはアオリに穴開け加工を行い、穴の縁に金属の枠を取り付けます。アオリの穴の外側と内側から、2枚の金具で挟み込むような構造です。メーカー製完成車のアオリ形状や穴の大きさや取り付け位置、アオリの材質などに応じた様々なロープ通しが存在します。

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純正アオリ端末材

純正アオリ端末材
「純正アオリ端末材」は、メーカー製完成車のアオリをカットして改造するときに使う部品です。平ボディのアオリを分割したり、クレーンやパワーゲートを架装したりする際にアオリのカットが必要になるため、純正アオリ端末材を使用します。

アオリの切断面は鋭利なため後処理が必要ですが、純正アオリ端末材を使うことで簡単に切断面を塞ぎ、切断面の見た目を良くすることもできます。

メーカー完成車の平ボディの小型車には、日野「デュトロ」、いすゞ「エルフ」、三菱ふそう「キャンター」の3車種があります。ヤマダボディーワークスでは、これら3車種のアオリ端末材を扱っており、同車種でもアオリの厚みが異なる複数の種類を揃えています。

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セイコーラック

セイコーラック
「セイコーラック」は、自動車精工株式会社が製造・販売している、アオリ開閉補助装置のことです。トラックのアオリは重いため、開閉する際に大きな力を必要とします。アオリを人の力で開閉すると労力がかかるだけでなく腰を痛める可能性があるため、開閉を補助するセイコーラックがあると便利です。近年では高齢ドライバーや女性ドライバーが増えているため、荷役作業の負担軽減に効果的です。

セイコーラックにはスプリングが内蔵されており、アオリを開ける際はアオリがゆっくりと下がるようにし、閉めるときは小さい力でアオリが持ち上がるようにアシストします。近年は、高齢ドライバーや女性ドライバーが増えているため、負担軽減に最適です。

セイコーラックには「SRC型」と「SRN700型」の2つのタイプがあります。SRC型は中型車から大型車に取り付けが可能なモデルで、SRN700型は取り付けスペースが少ない小型車や大型低床車向けの小型モデルです。

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アオリバランサー

アオリバランサー

アオリバランサーは、タカラ産業株式会社が製造・販売しているアオリ開閉補助装置です。重いアオリの開閉を補助するために取り付けます。

アオリバランサーは様々な車両のサイズやアオリの材質に対応しており、ほとんどの車両に取り付けが可能です。種類が豊富なため、それぞれの車両に最適なアオリバランサーを選定する必要があります。装着する車両のボディの仕様やアオリの材質を確認し、高さや長さを計測した上、ホームページの選定表を参照して選択しましょう。それに伴い、スプリングの選定と購入も必要です。

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パワーラック

パワーラック
「パワーラック」は、三工機器が製造・販売しているアオリ開閉補助装置です。重いアオリの開閉を楽にするために、スプリングの力で補助します。

ヤマダボディーワークスでは、パワーラック本体の「P0200」「PRB-230B」「SUS-PRB-230B」を扱っており、スプリングは「P211 白9.2mm」「P212 青11.3mm」「P213 黄13.2mm」を販売しています。本体とスプリングがセットになった製品も扱っています。

パワーラックは新規の取り付けには対応しておらず、補修用としてお使いいただけます。型式をご確認の上、選定をお願いします。

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エクセレント

エクセレント

「エクセレント」は、三菱製鋼が製造・販売しているアオリ開閉補助装置です。ヤマダボディーワークスでは本体「E3001S 標準」と、スプリング「B1021A」「B1021B」を扱っており、補修用のスプリング「B1001C」も販売しています。

エクセレントは新規の取り付けには対応しておらず、補修用としてお使いいただけます。型式をご確認の上、選定をお願いします。

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トラックのあおり周辺部品はヤマダボディーワークスへ

トラックのアオリは、多くの「アオリ部品」があることによって安全で便利に仕様できます。アオリ部品は劣化・摩耗するため、安全に使用するためには定期的な点検や交換が欠かせません。

「アオリ蝶番」や「アオリ開閉補助装置」が破損すると、アオリの開閉が困難になる場合があります。また、「エビ金ハンドル」や「アオリ受金」が破損した場合は、アオリが閉まった状態での保持がしづらくなり、安全性に大きく影響します。

アオリ部品は単品でも購入することで、劣化した部品だけの交換が可能です。ヤマダボディーワークスでは、様々な種類のアオリ部品を取り扱っています。補修パーツの注文も可能なので、アオリの修理や改造の際はぜひご活用ください。

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