バックブザー 車検

トラックのバックブザーの設置が義務化!保安基準や車検のポイントを解説!

2023年6月12日

2023年1月に施行された法律により、トラックにバックブザー(車両後退通報装置)の設置が義務付けられました。これまでは、バックブザーに設置義務や詳細な基準はありませんでしたが、義務化されることで車検時の合否判定の基準も変わってきます。

こちらでは、どのトラックが義務化の対象になるのか、どのようなバックブザーを取り付ける必要があるのかなど、新しい基準の詳細を解説します。

ヤマダボディーワークスでは様々なバックブザーを取り扱っています。ぜひご活用ください。


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トラックのバックブザーの設置が義務化に!

バックアラーム
画像引用元:国土交通省【PDF】車両後退通報装置(バックアラーム等)の基準の概要

トラックやバスには死角が多いため、安全性確保のためにバックブザーの設置が義務付けられます。バックブザーとは、シフトをバックに入れたときにブザーや音声で周囲へ注意喚起するための装置のことです。

これまではバックブザーの取り付けは自由だったため、設置されていなくても問題ありませんでした。また、バックブザーの音の大きさや、作動条件に関する細かい基準も設けられていませんでした。

いきなり全ての自動車にバックブザーが義務化されるわけではなく、これから新規に生産される車種や登録されるトラックやバスが対象になるため、徐々に義務化が進んでいく形です。具体的な対象車両は以下のとおりです。

対象車両の条件 詳細
車両の大きさ ・乗車定員10人以上の乗用車(車両総重量3.5t以下のものを除く)
・車両総重量3.5t以上超の貨物車
車両の生産時期 ・新型車:令和7年1月19日
・継続生産車:令和9年1月19日

>トラックにバックブザーは後付けできる!手順や取り付け時のポイントを解説

バックブザーの新たな保安基準とは?

バックブザーの義務化に伴い、新たに以下の作動要件と、音に関する基準が設けられています。

【新たに規定された要件】

作動要件 原動機が起動している状態でシフトが後退に入れば自動で音を発すること
音に関する基準 通報音は“低”、“通常”、“高”の3つのレベルを定義し、“通常レベル”を必須とすること

作動要件

バックブザーの作動要件は、「原動機が起動している状態でシフトが後退に入れば自動で音を発すること 」とされています。つまり、エンジンがかかった状態でバックするときには、シフト操作と連動してバックブザーが鳴らないといけません

運転者が意図的にバックブザーの作動を止めるための「一時停止機能」を付けることもできますが、後退時車両直後確認装置(UNR158)を備えている車両に限ります。後退時車両後退時車両直後確認装置(UNR158)とは、バックカメラや検知システム、ミラーといった車両の直後を確認できる装置のことです。さらに、一時停止中であることを運転者に表示すること 、車両の再始動時に自動で解除されることといった条件もあります。

音に関する基準

新しい基準では、バックブザーの音量も定められています。バックブザーが作動したときの音の大きさについて、「通報音は“低”、“通常”、“高”の3つのレベルを定義し、“通常レベル”を必須とすること (低レベル:45~60dB、通常レベル:60~75dB、高レベル:80~95dB) 」とされています。

つまり、バックブザーの音量は60〜75dBでなければいけません。60dBは目覚まし時計の音量に相当し、地下鉄の音が約80dBのため、比較的大きな音といえるでしょう。バックブザーが付いていても、「通常レベル」の音量が出なければいけないのです。

バックブザーの車検ポイント

バックブザーの義務化によって、車検の対応がどのように変わるかを解説します。

義務化されていないトラックは後付け不要

バックブザーの設置が義務化されるのは、対象となる時期以降に生産された車両なので、対象外のトラックはブックブザーが設置されていなくても車検に通ります

ただし、後付けしていても問題はなく、取り付け義務がないトラックにバックブザーが付いていても車検は通ります。

車検時バックブザーが鳴らない場合は車検に通らない

設置が義務付けられている車両は、バックブザーが正常に作動する必要があります。故障して音が出なかったり、音量が足りなかったりする場合は車検に通らないでしょう。また、バックブザーを取り外す作業をしてはいけません。

バックブザーの保安基準を押さえて車検対策を!

バックブザーの取り付けが義務化されます。全ての車両が対象ではありませんが、義務化されているトラックには要件を満たしたバックブザーを備え、正常に作動する状態を保たなければいけません。

トラックやバスは後方の死角が多く、バック時の事故が起きやすいため、バックブザーの設置は交通安全に大きく貢献します。これまでは、法令によってバックブザーの設置は強制されていなかったものの、安全のために取り付けている車両も存在しました。

バックブザーは後付けすることもできるため、現在備わっていないトラックにも追加することが可能です。

義務化前に販売されているバックブザーの扱い

バックブザーの装着が義務化される前は、バックブザーに関する細かい規定(作動要件や音量など)がありませんでした。そのため現在(義務化前)に製造・販売されているバックブザーは、新規格に適合しない恐れがあります。新規格に適合しないバックブザーが装着ができるかどうかは、トラックの年式によって異なります。

バックブザーの装着義務化が始まると、トラックの製造段階で新規格に適合したバックブザーが取り付けられます。装着義務があるトラックに、はじめから取り付けられているバックブザーを新規格に適合しないバックブザーに交換すると、車検に通らないので注意が必要です。

ヤマダボディーワークスで扱う後付け用バックブザー

ヤマダボディーワークスでは、後付け用のバックブザーを扱っています。

※必ずしも新規格に適合したものではありませんのであらかじめご了承ください


デンソー ボイスアラーム 100689-0050 12/24V共用

左折時とバック時に、以下の音声及び信号音を鳴らすブザーです。信号音だけでなく音声で具体的な注意をするため、周囲へ効果的に注意喚起を行えます。

・左折時
「ピロピロピロ、左へ曲がります。ご注意ください」

・バック時
最初「車が動きます。ご注意ください。ピーピーピー」
以降「バックします。ご注意ください。ピーピーピー」

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バックアラーム BA3301500 (12/24/48V共用) 単音・減音・消音

バック時に「ピーピーピー」という信号音を鳴らすブザーです。減音仕様(音量を下げた状態)や消音仕様に切り替えられるため、夜間の住宅街などで騒音が気になるときでも安心して使用できます。

配線方法により、「減音/消音なし」「減音仕様」「消音仕様」の3種類の発音パターンを選択できます。

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バックアラーム BA-319-11 (12/24V共用)

バック時に信号音を発生させる、シンプルな機能のバックブザーです。音声機能や減音/消音機能はありませんが、比較的安価なため手軽に追加できます。耐雨性があるため、車外に取り付けても問題ありません。

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