東京トラックショー 2013 トラックボディ新製品編

2013年12月1日

東京トラックショー 2013 LEDテールランプ編東京トラックショー 2013 AJスケーター・竹ラミネート床板編に続き、東京トラックショー 2013の取材記事をヤマダボディーワークスPROがお届けします。
最終回は、筆者が気になったトラックボディの新製品をご案内します。

イスズ新型アクションバン

先ずは、いすゞ車体が発表した三方開きアコーディオンドアI-VANです。かつてはアクションバンとして、新聞折込配送車向けでいすゞの代名詞のようなトラックボディでした。しかしアクションバン製造メーカーの高田車体といすゞとの何らかの問題で、いすゞのカタログからは姿を消してしまいました。その後他メーカー数社が同様の車体を製造しておりましたが、この度いすゞの子会社いすゞ車体が製造に乗り出したようです。
詳しく構造を見る事が出来ませんでしたが、天井部の枠材がアルミの型材が使われ、ボルト接合が多くなり、アクションバンで問題だったフォークリフトでアコーディオンのレールを引っかけた時のメンテナンス性向上が図られている気がします。また設計がシンプルで簡素化されている印象ですので、独立系のボディメーカーが製造しているアクションバンタイプのボディと比較して、安いのではないでしょうか?

ロードサービス向けレッカー装置

次は、ロードサービス向けレッカー車のご紹介です。純然たるレッカー装置メーカーと言えばセンチュリー(CENTURY)があまりにも有名です。しかし会場入り口近くの角地に、いすゞ自動車の真向かえの好立地に展示したのは、中国の徐工集団のレッカー装置で袈装されたレッカー車でした。今回のレッカー車は、徐工集団のレッカー装置を兵庫県相生市のロードサービスが総代理店として袈装・販売しているようです。
トラックボディ全体ではなく、レッカー装置というパーツ単位ではありますが、中国から日本にトラックボディの基幹部品が輸出されているのは少し驚きです。筆者が知っている限りでは、韓国の冷凍・冷蔵装置メーカーが軽自動車まで含めたトラック用冷凍・冷蔵装置で進出しているのを見た事があります。この手の海外メーカーが成功するには、やはりアフターメンテナンス体制に尽きると思います。

エレベーターゲート

最後にお届けするのは、当ブログではお馴染みの自動車運搬車エレベーターゲート Box-in Racingです。今回は、栃木の六七(ロイヤルサービス)が代理店として展示をしておりました。筆者が行った時間は、台風による大雨で屋外展示物のデモは残念ながら中止しておりました。しかし天候がよかった初日には、フェラーリの積載デモで何百人ものお客様を集めたそうです。今後も目を離せませんね!

東京トラックショー 2013を総括すれば、過去と比較してトラックボディメーカーの出品が大幅に減り、「トラックボディメーカーの祭典」という本来の目的が失われた感が有ります。その点は、非常に残念です。東京モーターショー 2013も見ましたが、やはり自動車のショーであり商用車の存在感はありません。主催者様には是非本来の原点である、「主役はトラックボディメーカー」に立ち返り今後のトラックショーに取り組んで頂きたいです。

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