トラックのサイドバンパーの修理に関する基礎知識
2024年4月8日
トラックのサイドバンパーをぶつけてしまい、曲がったり凹んだりしてしまうと、修理が必要になる場合があります。サイドバンパーは法令によって取り付けの基準が定められているため、損傷した状態で走行すると違反になってしまう可能性があるためです。
サイドバンパーは素材や損傷状態によって、修理方法が異なります。こちらでは、サイドバンパーを修理する際の方法や、注意点などを詳しく解説します。
ヤマダボディーワークスでは様々なサイドバンパーに関連する部品を取り扱っています。ぜひご活用ください。
目次
トラックのサイドバンパーが曲がった・凹んだ場合はどうすべき?
トラックのサイドバンパーをぶつけてしまい、曲がったりへこんだりした場合は、修理もしくは交換することで元の状態に戻した方がよいでしょう。
サイドバンパーは巻き込み防止装置とも呼ばれ、歩行者や自転車などをトラックの下に巻き込まないようにする重要な役割があります。サイドバンパーは安全性を保つために、取付位置や固定状態などが法令によって細かく規定されており、損傷した状態では法令の基準に違反する可能性があります。
サイドバンパーが損傷した際の選択肢は、既存の部品を修理するか、新しい部品に交換するかの2つです。サイドバンパーの損傷の程度によって、最適な選択肢は異なります。
修理の方がよいケース
サイドバンパーの損傷が、軽い曲がりや凹み、表面の傷といった軽度なものであれば、既存のサイドバンパーを修理することで対応できます。修理で済ませる方が、新品に交換するよりも修理費が安くなる傾向にあります。
交換の方がよいケース
サイドバンパーの損傷状態が著しい場合は、新しいサイドバンパーに交換した方がよいでしょう。サイドバンパーが複雑に変形している場合や、割れている場合、サビなどで腐食している場合などが該当します。
激しく損傷しているサイドバンパーを無理に修理しても、修理費用が高くなったり修理後の耐久性が劣ったりするため、新しいサイドバンパーに交換した方が無難でしょう。
トラックのサイドバンパーの修理に関するよくある疑問
トラックのサイドバンパーを修理する際の、修理期間や費用について解説します。
修理にかかる期間の平均は?
サイドバンパーを修理する場合は、修理方法によって期間が異なります。曲がり修正や溶接であれば1日で終わる場合もありますが、塗装を行うと数日かかるでしょう。
サイドバンパーを交換する場合にかかる作業時間は、半日~1日程度です。ただし、部品の取り寄せが必要な場合は、日数がかかる場合があります。
修理にかかる費用は?
サイドバンパーを修理する場合は、素材や損傷の状態によって修理費用が大きく異なるため、実際に修理業者に見積もりを依頼しないといけません。塗装費用は範囲や塗装の種類によりますが、最低でも15,000円程度かかります。
サイドバンパーを交換する場合は、交換する範囲によって部品代や作業工賃が異なります。サイドバンパーを全て交換する場合は、トラックの大きさやサイドバンパーの種類にもよりますが、片側5万円程度が工賃となり、ここにサイドバンパーのパーツ自体の価格が上乗せされます。
なお、工賃は損傷の程度によっても変わってくるので、詳細は修理業者に見積りを依頼してください。
トラックのサイドバンパーを修理する際のポイント
損傷しているサイドバンパーを修理する際は、保安基準を遵守する必要があります。修理後の見た目がきれいになっているだけではなく、取り付け位置や固定状態が適切であることが重要です。
とくに、新しいサイドバンパーが交換前のサイドバンパーと形状や大きさが異なっている場合は、トラックに適合しているか、よく確認しましょう。トラックの大きさによって、サイドバンパーに使用できる形状や大きさなどの基準が異なります。
また、アルミの溶接は一度補修しても折れや割れが再発しやすいため、アルミ素材のサイドバンパーが割れてしまっている場合は新品に交換するのがおすすめです。
サイドバンパーの保安基準に関しては以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:トラックはサイドバンパーがないと車検に通らない?保安基準についても解説
トラックのサイドバンパーの修理・交換に必要なパーツ
ヤマダボディーワークスで扱っている、サイドバンパーの補修部品をご紹介します。サイドバンパーは、以下で紹介する部品を組み合わせることで形成されています。損傷した部品だけを単体で購入し、交換することも可能です。
- ・JB アルミサイドバンパー 70H 本体 L=3950
- ・JB アルミサイドバンパー S用ステー
- ・ダンプサイドバンパー 本体 L=1900mm
- ・ダンプサイドバンパー コーナー
- ・サイドバンパー コーナーパイプ φ27.2
- ・サイドバンパーステー チャンネル 2段曲
- ・ステンレスサイドバンパーステー チャンネル 2段曲
JB アルミサイドバンパー 70H 本体 L=3950
「JB アルミサイドバンパー 70H 本体 L=3950」は、アルミ製のサイドバンパー本体となる部分の補修パーツです。ステーやコーナー部と組み合わせることで、サイドバンパーを形成できます。
長さが3950mmとなっており、比較的長さのある製品のためホイールベース用としてお使いいただけます。
JB アルミサイドバンパー S用ステー
サイドバンパーステーは、サイドバンパーの本体と車体の中間に位置している部品です。「JB アルミサイドバンパー S用ステー」は、中型トラックや小型トラックに取り付けられます。
また、メーカー製の完成車ウイングボディーにはオーバーハングのサイドバンパーが取り付けられていないため、本製品をオーバーハング用の後付け部品として取付ることも可能です。
ダンプサイドバンパー 本体 L=1900mm
「ダンプサイドバンパー 本体 L=1900mm」は、サイドバンパー本体部分の補修パーツです。ステーやコーナー部と組み合わせることで、サイドバンパーを形成できます。
素材が鉄製のため強度が高いという特徴がありますが、アルミと比べると耐腐食性に劣るため設置の前に表面に塗装を行ってください。
ダンプサイドバンパー コーナー
「ダンプサイドバンパー コーナー」はサイドバンパーの両端に位置し、コーナー部分となる部品です。サイドバンパー本体の端部に、ボルトやナット、もしくは溶接で固定して使用してください。
上記の「ダンプサイドバンパー 本体 L=1900mm」と組み合わせて、サイドバンパーを形成します。素材が鉄製のため、使用の前に表面に塗装を行うことで防錆効果が上がります。
サイドバンパー コーナーパイプ φ27.2
「サイドバンパー コーナーパイプ φ27.2」は、パイプ状のサイドバンパーのコーナーを形成するための部品です。市販の企画パイプ20A(Φ27.2)のストレートパイプと組み合わせて、サイドバンパーを形成できます。コーナー部の交換が必要な場合は、補修パーツとして使用することも可能です。
サイドバンパーステー チャンネル 2段曲
「サイドバンパーステー チャンネル 2段曲」は、サイドバンパーの本体と車体の中間に位置している部品です。単体で取り付けると折れやすいため、必ずアングル状のステーで補強を行ってください。
ステンレスサイドバンパーステー チャンネル 2段曲
「ステンレスサイドバンパーステー チャンネル 2段曲」は、サイドバンパーの本体と車体の中間に位置している部品です。素材がステンレス(SUS304)のため、耐食性に優れた部品です。
単体で取り付けると折れやすいため、必ずアングル状のステーで補強を行ってください。
トラックのサイドバンパー関連パーツならヤマダボディワークスへ!
トラックのサイドバンパーは巻き込み防止装置とも呼ばれ、歩行者や自転車の安全を守る重要な役割があります。サイドバンパーが損傷している場合は、法令の基準に違反してしまうことがあるため、適切な修理を行いましょう。
ヤマダボディーワークスでは、トラックのサイドバンパーに関連する多くの部品を扱っています。サイドバンパーは複数の部品を組み合わせて構成しているため、損傷した部分の部品だけを購入し交換することも可能です。