トラックのテールランプの交換方法は?注意点や関連法令も解説

2024年4月22日

2-41アイキャッチ画像トラックのテールランプが球切れしていたり割れたりしている場合は、そのまま走行すると法令違反になる可能性があるため、適切な修理が求められます。現在主流となっているLEDのテールランプでは、球切れした場合、テールランプの本体ごと交換する必要があります。

こちらでは、トラックのテールランプを交換する際の注意点を解説します。LEDテールランプでも単体で交換できる製品もあるので、交換範囲をなるべく最小限におさえたい場合はぜひ参考にしてください。

トラックのテールランプの交換が必要なケース

トラックのテールランプは、電球だけでなく本体ごと交換が必要になる場合があります。本体の交換が必要になるケースを、球切れの場合とテールレンズが割れている場合に分けてご紹介します。

球切れの場合

テールランプには主にテールランプ(尾灯)、ストップランプ(制動灯)、バックランプ(後退灯)が備えられています。どのランプにおいても、正常に点灯しない状態で走行するのは危険です。そのまま走行すると、道路交通法違反となり罰金の対象となります

LEDのテールランプは球切れすると電球だけの交換ができないため、テールランプごとの交換が必要です。白熱球の場合は電球だけの交換ができるので、テールランプ本体は交換する必要はありません。

テールレンズが割れている場合

テールレンズ(テールランプ表面のカバー)が割れている場合は、テールランプごと交換が必要なケースがあります。テールランプの保安基準には「灯器が損傷し、又はレンズ面が著しく汚損したものでないこと」という内容があり、これを満たさない場合は車検に通りません。

LEDのテールランプは浸水による内部の電子基板などの故障を防ぐために、レンズと本体を一体構造にして防水性能を高めています。レンズだけの交換ができないため、レンズが割れた場合はテールランプごとの交換が必要です。白熱球のテールランプはレンズ部分だけ交換できる場合もあり、本体は再利用できることがあります。ただし、本体が割れている場合は、テールランプごとの交換が必要です。

トラックのテールランプの交換はLEDが主流

テールランプ

トラックのテールランプは、過去には白熱球が使われているものが主流でしたが、2012年より、テールランプのECE規格認証取得基準を求められるようになったことで、現在はLEDが主流となっています。

LEDのテールランプは灯光が鮮やかで視認性に優れているため安全性に貢献するだけでなく、デザインが豊富で見た目の印象も変わるため、ドレスアップ目的で交換されることもあります。

LEDのテールランプは球切れをした際に電球だけの交換ができないため、テールランプごと交換しなければなりません。しかし、LEDは白熱球と比較すると寿命が長いため、実際に交換の必要になる場面はほとんどないでしょう。

トラックのテールランプの交換方法・手順

トラックのテールランプは、自分でも交換することができます。テールランプの交換の手順を本体ごと交換する場合と、電球だけ交換する場合に分けて解説します。

本体ごと交換する方法

テールランプを本体ごと交換する場合の、基本的な流れは以下のとおりです。

  1. テールランプ本体を取り外す
  2. テールランプの配線を接続しなおす
  3. 新しいテールランプを取り付ける

それぞれの工程について詳しく見ていきましょう。なお、車種やテールランプの種類によっては手順の詳細が異なる場合があります。

1.テールランプ本体を取り外す

最初に元から付いているテールランプ本体を、車両から取り外します。テールランプ本体はボルトで車両に固定されているため、固定用のボルトを外すとテールランプが車両から外れます

工具でボルトを反時計回りに回転させていくと、ボルトが外れます。ボルトを完全に抜き取るとテールランプが落下することがあるため、本体を手でおさえながらボルトを抜き取るようにしてください。

2.テールランプの配線を接続しなおす

テールランプは裏側から配線が出ており、車両の配線と接続されています。配線は基本的にコネクタで接続されているため、コネクタを固定している爪を起こして引っ張ると抜けます

元のテールランプが完全に外れたら、新しいテールランプの配線を接続しましょう。元のテールランプと同一の製品をつける場合はそのまま接続できますが、LED化などで異なる製品を取り付ける場合はコネクタの形状が合わない場合があります。コネクタの形状が合わない場合は、ハーネスというコネクタの形状を変換できる配線を使うと簡単に接続ができます。

3.新しいテールランプを取り付ける

配線の接続が完了したら、本体を車両に取り付ける前に点灯確認を行います。配線の不備で点灯しない場合、本体を固定してから不備に気がつくと修正に手間がかかるため、本体を固定する前に正常に点灯するか確認するのがおすすめです。

テールランプの点灯確認が完了したら、テールランプ本体を外したときの反対の要領で固定します。ボルトを時計回りに回転させて、工具を使って適切な力で締め付けます

電球のみを交換する方法

白熱球のテールランプは電球のみの交換が可能です。交換の手順は以下のとおりです。

  1. テールレンズを取り外す
  2. 電球を交換する
  3. テールレンズを取り付ける

こちらも、それぞれの工程について詳しく見ていきましょう。

1.テールレンズを取り外す

テールレンズはネジでテールランプ本体に固定されているので、ネジを反時計回りに回転させてレンズを取り外します。テールランプとレンズが一体型になっている場合は、テールランプの裏からソケットを反時計周りに回すと、電球がソケットごと外れます。

2.電球を交換する

テールレンズを外すと電球が見えるので、電球を軽く押し込みながら反時計回りに回転させて外しましょう。電球がウェッジ球の場合は、引っ張るだけで外れます。新しい電球は、取り外したときと反対の要領で取り付けてください。

3.テールレンズを取り付ける

電球を正しく装着したら、テールレンズをテールランプ本体に取り付けましょう。テールレンズは、外したときの反対の要領でネジを使って固定します。工具でネジを時計回りに回転させ、適切な力で締め付けます

トラックのテールランプの交換時のポイントや注意点

トラックのテールランプは、適切に交換しなければ法令違反になったり、ケガや故障を引き起こしたりする可能性があります。
ここでは、テールランプ交換時に押さえておくべきポイントや注意点について見ていきましょう。

保安基準を守って装着する

トラックのテールランプは保安基準によって、色や大きさ、取り付け位置などが細かく規定されています。灯火の種類によって取り付け要件が異なりますが、正しく装着しないと車検に通りません。

また、テールランプは2012年に保安基準が改正されており、2012年1月1日以降に新規登録(中古新規登録を含む)している車両には以下を満たすテールランプの取り付けが義務付けられています。

  • ・Eマーク付き(ECE規格認証取得品)であること
  • ・尾灯及び制動灯は2個、方向指示器は自動車後面両側1個ずつ

関連記事:テールランプ・ブレーキランプの保安基準とは?車検に通る基準を解説!

アッセンブリー交換しかできないものもある

トラックのLEDテールランプは、種類によってはアッセンブリー交換しかできないものと、単体で交換が可能なものがあります。アッセンブリーとは「集まり」「組立部品」などを意味する言葉であり、テールランプの場合は本体やレンズなどが全て組み上がった状態のことです。アッセンブリーは「ASSY」とも呼ばれます。

「小糸」のLEDテールランプはアッセンブリーしか交換できませんが、「JB」「ICL」の製品は単体での交換が可能です。ここでいう単体とは、「ストップランプ」「バックランプ」「ウインカーランプ」といった灯火の種類ごとの単位を指し、レンズやLEDが単体で交換できるわけではありません。

単体で交換できるテールランプは、いずれかのランプが損傷や球切れした場合に該当箇所だけを交換できるため、修理費用をおさえられます。例えば、バックランプのレンズが割れてしまった場合、バックランプの単体部品だけを交換し、ストップランプやウインカーランプは再使用が可能です。単体で交換できるテールランプの具体例としては、後述する「JB 角型LEDテールランプ 3連 LEDバックランプ付」を紹介しているので参考にしてください。

また、LEDではなく白熱球が付いているテールランプは、電球やレンズの単体交換が可能です。

ケガをしないように保護具を着用する

テールランプを交換する際は、手袋や帽子などの保護具を着用しましょう。手袋や帽子には、手や頭を鋭利な場所にぶつけてしまった際のケガを予防する役割があります。

また、保護具を着用していたとしても、工具を扱うときや、配線加工時にケガをすることがあるので、注意して作業を行ってください。

配線の接続時は防水加工を行う

テールランプ配線は車外にあるため、配線の接続部分は必ず防水加工を行いましょう。配線の接続部分が防水されていないと、配線がショートしたりサビが発生したりする可能性があります。最悪の場合、テールランプまで水が伝わって本体が故障してしまうケースもあります。

配線防水加工には、防水コネクタを使うのがおすすめです。防水コネクタを使うと、簡単かつ確実に防水効果を得られます。コネクタやギボシ端子の防水にビニールテープを使う場合がありますが、ビニールテープを巻くだけでは十分な防水効果を得られません。

トラックのテールランプのおすすめ商品

ヤマダボディーワークスで扱っている、おすすめのテールランプをご紹介します。以下で紹介する商品は全てECE規格認証取得品のため、2012年以降に登録された車両にも取り付け可能です。

電球式とLEDテールランプそれぞれにアッセンブリーと単体部品があるので、各パターンに分けて紹介します。ただしLEDテールランプは「JB」と「ICL」の製品はアッセンブリーではなく単体で交換可能ですが、「小糸」の製品はアッセンブリーでしか交換できません。電球式テールランプは、電球とレンズの単体交換が可能です。

電球のテールランプを修理用途としてアッセンブリーで交換する場合

電球式のテールランプのアッセンブリーの部品です。電球式のテールランプは電球やレンズ単体でも交換が可能ですが、アッセンブリーで必要な場合はこちらの製品を参考にしてください。

小糸 リアコンビネーションランプ 3連 R側 NRCL-24-3R

小糸 リアコンビネーションランプ 3連

「小糸 リアコンビネーションランプ 3連 R側 NRCL-24-3R」は、テールランプ、ストップランプ、ウインカーランプが一体となった小糸製の電球式のテールランプアッセンブリーです。本製品は右側ですが、左側のアッセンブリーも販売しています。選択する際は左右を間違えないようにご注意ください。


小糸 リアコンビネーションランプ 3連 R側 NRCL-24-3R

7,040円

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JB マルチコンビネーションランプ 橙赤白 R側

JB マルチコンビネーションランプ橙赤白

「JB マルチコンビネーションランプ 橙赤白 R側」は、テールランプ、ストップランプ、ウインカーランプ、バックランプが一体となったJBの電球式のテールランプアッセンブリーです。本製品は右側ですが、左側のアッセンブリーも販売しています。選択する際は左右を間違えないようにご注意ください。

以下の「電球のテールランプを修理用途として単体で交換する場合」や「電球のテールランプをレンズ交換する場合」では、本製品の単体部品をご紹介してます。アッセンブリーではなく単体部品が必要な場合は、そちらを参考にしてください。


JB マルチコンビネーションランプ 橙赤白 R側

13,475円

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LEDのテールランプを修理用途としてアッセンブリーで交換する場合

LEDテールランプのアッセンブリーの部品をご紹介します。「小糸」のLEDテールランプはアッセンブリーの部品しかないため、損傷や球切れした場合は以下で紹介するアッセンブリー部品をご使用ください。

小糸 オールLEDリアコンビネーションランプ シーケンシャル 3連レッドVer. R側 LEDRCL-24RS21

小糸 オールLEDリアコンビネーションランプ

「小糸 オールLEDリアコンビネーションランプ シーケンシャル 3連レッドVer. R側 LEDRCL-24RS21」はテールランプ、ストップランプ、ウインカーランプ、バックランプが一体となっているLEDテールランプアッセンブリーです。全てのランプが一体構造になっているため、単体での取り外しや交換はできません。

なお、小糸 オールLEDリアコンビネーションランプ 3連シリーズは2021年6月頃にマイナーチェンジが行われ、外観が同じでも「21W品」と「25W品」が存在します。左右で違う仕様の製品を取り付けてしまうと、場合によってはウインカーの点灯スピードが変わり車検適合しなくなります。
以下のページを参考に、「21W品」と「25W品」のどちらが装着されているか必ずご確認ください。

関連記事:小糸 オールLEDリアコンビネーションランプ 3連の修理交換の注意点を教えてください


小糸 オールLEDリアコンビネーションランプ シーケンシャル 3連レッドVer. R側 LEDRCL-24RS21

35,574円

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電球のテールランプを修理用途として単体で交換する場合

電球式のテールランプの単体部品をご紹介します。ここでいう単体部品とは、レンズ部分だけでなく、ランプの本体部分や配線も含んでいます。以下で紹介しているのは、「JB マルチコンビネーションランプ 橙赤白」に取り付けられる単体部品です。

JB マルチコンビネーションランプ橙赤白

JB マルチランプ 単体 橙

JB マルチランプ 単体 橙

「JB マルチランプ 単体 橙」は、「JB マルチコンビネーションランプ 橙赤白」のウインカーランプの単体部品です。


JB マルチランプ 単体 橙

4,565円

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JB マルチランプ 単体 赤

JB マルチランプ 単体 赤

「JB マルチランプ 単体 赤」は、「JB マルチコンビネーションランプ 橙赤白」のテールランプの単体部品です。


JB マルチランプ 単体 赤

4,565円

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JB マルチランプ 単体 白

JB マルチランプ 単体 白

「JB マルチランプ 単体 白」は、「JB マルチコンビネーションランプ 橙赤白」のバックランプの単体部品です。


JB マルチランプ 単体 白

4,565円

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LEDのテールランプを修理用途として単体で交換する場合

LEDテールランプでも「JB」や「ICL」では、単体で交換できる製品があります。ここでいう単体部品とは、レンズ部分だけでなく、ランプの本体部分や配線も含んでいます。

LEDテールランプは電球式と比べると高価なので、必要な部分だけを単体で交換することで修理費用を安くおさえられます。「JB 角型LEDテールランプ 3連 LEDバックランプ付」に使用できる単体部品をご紹介します。


JB 角型LEDテールランプ 3連
※JB 角型LEDテールランプ 3連 LEDバックランプ付

JB 角型LEDテールランプ 単体 赤/橙 補修用

JB 角型LEDテールランプ 単体 赤/橙

「JB 角型LEDテールランプ 単体 赤/橙 補修用」は、「JB 角型LEDテールランプ 3連 LEDバックランプ付」などに使用できる単体部品です。ランプの中央がウインカーランプになっており、周囲がテールランプとストップランプです。


JB 角型LEDテールランプ 単体 赤/橙 補修用

13,306円

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JB 角型LEDテールランプ 単体 赤 補修用

JB 角型LEDテールランプ 単体
「JB 角型LEDテールランプ 単体 赤 補修用」は、「JB 角型LEDテールランプ 3連 LEDバックランプ付」などに使用できる単体部品です。3連の真ん中に使用されるため、ランプの中央部は点灯しません。周囲は、テールランプとストップランプです。


JB 角型LEDテールランプ 単体 赤 補修用

12,751円

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JB 角型LEDテールランプ 単体 赤/白 補修用

JB 角型LEDテールランプ

「JB 角型LEDテールランプ 単体 赤/白 補修用」は、「JB 角型LEDテールランプ 3連 LEDバックランプ付」などに使用できる単体部品です。ランプの中央がバックランプになっており、周囲がテールランプとストップランプです。


JB 角型LEDテールランプ 単体 赤/白 補修用

18,850円

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電球のテールランプをレンズ交換する場合

電球式のテールランプは、レンズ部分だけを取り外して交換できる製品があります。「JB マルチコンビネーションランプ」のレンズ単体の補修部品をご紹介します。


JB マルチコンビネーションランプ橙赤白

JB マルチコンビネーションランプ用レンズ 橙

マルチコンビネーションランプ用レンズ 橙

「JB マルチコンビネーションランプ用レンズ 橙」は、「JB マルチコンビネーションランプ」のウインカーランプの交換用レンズです。


JB マルチコンビネーションランプ用レンズ 橙

396円

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JB マルチコンビネーションランプ用レンズ 赤

マルチコンビネーションランプ用レンズ 赤

「JB マルチコンビネーションランプ用レンズ 赤」は、「JB マルチコンビネーションランプ」のストップランプの交換用レンズです


JB マルチコンビネーションランプ用レンズ 赤

396円

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JB マルチコンビネーションランプ用レンズ 白

マルチコンビネーションランプ用レンズ 白

「JB マルチコンビネーションランプ用レンズ 白」は、「JB マルチコンビネーションランプ」のバックランプの交換用レンズです。


JB マルチコンビネーションランプ用レンズ 白

396円

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トラックのテールランプの交換部品ならヤマダボディーワークスへ!

トラックのテールランプに異常があるときは、安全のために適切な修理を行いましょう。テールランプには様々な種類があるので、修理の際はそれぞれのテールランプごとに補給されている部品が異なります。

ヤマダボディーワークスでは、多くのテールランプ関連の部品を扱っています。アッセンブリーだけでなく単体部品の販売も行っているので、修理範囲を最小限におさえたいかたは是非ご活用ください。

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