トラックのベンチレーターとは?役割や仕組みを解説
2024年1月8日
ベンチレーターとは換気装置のことです。
トラックの庫内の換気にも用いられ、ドライバンや特装車などに装着されています。
こちらではベンチレーターの仕組みや種類、トラックに装着するためのおすすめのベンチレーターを解説します。
目次
トラックのベンチレーターとは
トラックのベンチレーターとは、庫内の空気を入れ替えるために設置されている換気口のことです。ベンチレーターという言葉の意味や、空気を入れ替える仕組みについて解説します。
ベンチレーターの意味
「ベンチレーター」とは、密閉された空間と外部の空気を入れ替えるための換気装置の総称で、室内空間に発生する熱や蒸気、悪臭などを外へ逃がすために用いられます。
ベンチレーターは、トラック以外にもさまざまな場面で活用されています。動植物や設備機器などの品質維持のためにも使われていますし、ヘルメットに開いている換気用の穴や、自動車のエアコンの吹き出し口、人工呼吸器などもベンチレーターです。
また、ベンチレーターは室内の空気の入れ替えを目的としたものだけではなく、気圧調整用のために使われてる場合もあります。冷凍庫では冷凍域まで温度を下げることで庫内の気圧が下がるため、ベンチレーターで気圧の調整が必要です。
ベンチレーターの仕組み
ベンチレーターは空気を入れ替える空間の壁や天井に備えられており、通気口や通気筒を空気が通ることで換気を行っています。多くのベンチレーターは、室内空間と外側との温度や気圧差を利用して空気を吸い出して(もしくは押し出して)空気の循環を行っています。
熱が発生する工場などは天井にベンチレーターを備えることで、熱せられて軽くなった空気が天井から抜けていき、新しい空気が建物の下側から入ってくるようになります。自動車などの乗り物に備えられるベンチレーターは走行風を車内に導いたり、通気口付近に発生する負圧を利用して吸い出したりして空気を入れ替えています。
ベンチレーターの種類
ベンチレーターは空気を入れ替えるための構造や、使用目的によっていくつかの種類に分けられます。
風を入れ替えるタイプ
ベンチレーターは空気を入れ替える方式によって、以下の2種類に大別できます。
- ・強制換気型
- ・自然換気型
それぞれの特徴を詳しく解説します。
自然換気型
自然換気型は、温度や気圧、走行風などを使って空気の入れ替えを行うベンチレーターです。制換気式のベンチレーターと違い、電気などの動力が必要ないため、設置するだけで換気が行えます。設備費やメンテナンス費も安く、電気などの動力が不要のため省エネ化を図れる点がメリットです。
ただし、強制通風型と比較すると換気能力が低かったり、周囲の状況によって空気の流量が安定しないというデメリットがあります。
強制換気型
強制換気型は内蔵のファンを電動モーターで回転させることで、強制的に空気の流れを作るベンチレーターです。強制換気型のベンチレーターは、周囲の環境条件に左右されず高い換気力を得られるため、高温になる場所や安定した酸素が必要な場所に使われます。
ただし、モーターの点検や故障した際の修理が必要だったり、モーターの作動音が出たりするというデメリットがあります。なお、ヤマダボディーワークスでは、強制換気型のベンチレーターの取り扱いはありません。
気圧調整タイプ
気圧調整タイプとは、密室内の気圧を変化させることを目的に備えられるベンチレーターです。冷凍庫のような温度変化が大きい密室では、内部の温度変化と伴い気圧の変動があるためベンチレーターが必要です。
冷凍庫内部が冷凍領域まで下がると外との気圧差が大きくなるため、ベンチレーターがないと扉が開かなくなることがあります。
なお、ヤマダボディーワークスでは、気圧調整タイプのベンチレーターの取り扱いはありません。
トラックのベンチレーターが故障するとどうなる?
トラックのベンチレーターが故障すると、庫内の空気が循環されなくなることで様々な影響が出ます。
ひよこなどの生き物を輸送するトラックでは強制換気型のベンチレーターが装着されていますが、故障してしまうと換気が行えなくなり、酸欠でひよこが死んでしまうことがあります。
また、トラックのベンチレーターやカバーが破損した状態で使用していると、雨漏れしてしまう可能性もあるため、ベンチレーターが正常に作動しているか定期的に点検することが重要です。
トラックのおすすめベンチレーター
ここでは、ヤマダボディーワークスで扱っている、トラックに装着できるおすすめのベンチレーターをご紹介します。
ベンチレーター 開閉式
開閉式の自然換気型のベンチレーターで、ドライバンやドライコンテナの庫内に使用できます。下部の操作レバーを左右に動かすことでベンチレーターの開閉ができるため、空気の流量の調整が可能です。
素材が本体はアルミ、操作レバーはステンレスでできているため、サビに強く軽量です。以下で紹介する、「FRP製 ベンチレーターカバー」と合わせて取り付けることができます。
ベンチレーター 開閉式 F型
トラックの庫内を換気するための、自然換気型のベンチレーターです。下部の操作レバーを左右に動かすことでベンチレーターの開閉ができるため、空気の流量の調整が可能です。「ベンチレーター 開閉式」と比較すると幅が広く、形状が横長の長方形となっています。また、本体の厚さが薄く取り付け方法も異なりますが、機能上の違いはありません。
本製品は下記で紹介している「FRP製 ベンチレーターカバー」と併用できないため、購入の際はご注意ください。
FRP製 ベンチレーターカバー
ヤマダボディーワークスで販売してる、「ベンチレーター 開閉式」に取り付けられるカバーです。ベンチレーターの外側を覆うようにカバーを取り付けることで、庫内へ雨水が侵入しづらくなります。
ベンチレーターが自然換気型のためカバーを取り付けると換気効率が低下しますが、荷物を濡らしたくない場合は取り付けをおすすめします。素材がFRPでできているため、耐久性が高く軽量という特徴があります。
なお本製品は、別売の「ベンチレーター 開閉式 F型」は併用できませんのでご注意ください。
トラックのベンチレーター部品ならヤマダボディーワークスへ
トラックのベンチレーターは、庫内の空気を入れ替えることで換気や気圧調整などを行っています。「強制換気型」と「自然換気型」の2種類があり、用途によって必要なベンチレーターが異なります。
ヤマダボディーワークスでは、自然換気型のベンチレーターを取り扱っています。ベンチレーターを覆うように取り付けられるカバーも販売しているので、雨漏れが気になる人にも最適なベンチレーターをご提案できます。