トラックに泥除けを取り付けるメリットや交換手順を解説
2024年2月12日
トラックのタイヤの後部に取付けられた泥除けには、タイヤが巻き上げる泥や砂利から、自車や後続車を守る役割があります。
泥除けは経年劣化によって損傷することがあり、損傷した場合は交換が必要です。本記事では、泥除けを交換する方法や注意点、おすすめの泥除けに関する商品を紹介します。
目次
トラックに泥除けを取り付けるメリット・必要性
トラックに泥除けを取り付ける目的は、タイヤが巻き上げる泥や砂利、汚れなどを周囲に飛ばさないようにすることです。
トラックが走行すると、タイヤの回転によって発生した遠心力で、タイヤの付着物を周囲に飛ばしてしまいます。特にトラックのタイヤは、乗用車のタイヤと比較するとサイズが大きいため、付着物を飛ばしやすいです。
砂利が車体にぶつかると、傷がついてしまったり、タイヤ周辺に取り付けられているテールランプなどの電装品が濡れて不具合が起きたりする可能性があります。
さらに、泥除けがないと後続車に砂利などが飛んでいってしまう可能性があるため、周囲への配慮としても泥除けの装着は不可欠です。
雨天時や降雪時はタイヤが水や雪を巻き上げるため、泥除けで防ぐことで車体が汚れにくくなり、洗車の回数を減らせるといったメリットもあります。
トラックの泥除けの取り付け(交換)手順・方法
トラックの泥除けは、一般的に「泥除けゴム」と呼ばれていますが、トラックの泥除けの多くはゴムではなく、EVA(エチレン酢酸ビニル共重合樹脂)という素材で作られています。EVAはゴムと比較すると軽量で環境に優しいといった特徴があります。
また、雨風や紫外線の影響が少ないため、劣化しづらいというメリットがあります。
ただし、EVA製の泥除けは経年劣化によって切れてしまうことがあるため、損傷している場合は交換が必要です。ここでは、泥除けを交換するための手順を解説します。
1.トラックから泥除けを取り外す
泥除けはボルトとナットで車体に取り付けられているため、工具で緩めることで取り外しが可能です。ボルトを全て抜くと泥除けが落ちてくるため、ボルトを完全に抜かずに支えながら外すと作業が行いやすいでしょう。
ただし、ボルトとナットがサビで腐食していると工具で緩められないことがあります。そういった場合は、ボルトを切断したり削ったりしなければなりません。
2.新しい泥除けにボルトを通すための穴を開ける
新しい泥除けはボルトを通すための穴が空いていないため、ドリルを使って穴開けを行う必要があります。
また、新しい泥除けは元々取り付けられている泥除けとサイズが異なる場合があるため、定規を当てながらカッターで切断してサイズ調整を行うことが一般的です。
新しい泥除けと古い泥除けを重ねることで、穴を開ける位置やカットするラインを簡単に確認できます。穴開けやカットは位置がずれてしまうと、やり直しができないため加工する部分にマーキングをして慎重に行ってください。
3.ボルトとナットで泥除けを固定する
新しい泥除けの加工をしたら、ボルトとナットで泥除けを車体に固定すれば交換作業は完了です。泥除けの穴とトラックの穴を合わせてにボルトを通し、反対側からナットで締めて固定します。
なお、ボルトやナットの座面が小さい場合は、そのまま締め付けると泥除けの穴が広がって陥没もしくは貫通してしまうことがあります。そのような事態を防ぐには、振れ止め金具に挟み込むようにして車体に取り付けるか、板状のステンレス板や鉄板をワッシャー(座金)代わりにして、全体を押さえつけるように取り付けるなどの工夫が必要です。
またボルトとナットにサビが発生していたり、ネジ山が損傷していたりといった劣化が見られる場合は、新しいものに交換した方が良いでしょう。
トラックに泥除けを取り付け・交換時のポイント・注意点
ここでは、トラックの泥除けを交換する際の注意点を解説します。
誤った手順で取付けてしまうと、車検で不合格になったり、新しい泥除けがすぐに損傷してしまったりするので、そういった事態を防ぐためにも、ぜひ参考にしてください。
泥除けの幅は適切なものを選ぶ
泥除けは、車体からはみ出さないサイズのものを選びましょう。泥除けが車体の幅から外側にはみ出してしまうと、固定方法によっては車検に引っかかってしまうことがあります。法令上問題なくても車幅からはみ出した泥除けは危険なので、車体に収まるものを取り付けるのが無難です。
新しい泥除けのサイズが大きい場合も、カットしてサイズ調整を行えば問題ありません。元の泥除けのサイズに合わせてから取り付けると良いでしょう。
泥除けステー/振れ止め金具もセットで取り付ける
泥除けの取り付け時には、泥除けステー/振れ止め金具もセットで取り付けるのがおすすめです。EVA製などの柔らかい素材の泥除けを単体で取り付けると、風などでなびいた際に泥除けがタイヤに巻き込まれることがあるためです。
泥除けステー/振れ止め金具を取り付けることで、泥除けがタイヤに巻き込まれることを防ぎ、泥除けの風圧によるバタつきも抑える効果があります。
泥除けステー/振れ止め金具は、泥除けと一緒に共締めするだけで、簡単に取り付けることが可能です。
巻き込み防止プレートが付いているか確認する
巻き込み防止プレートは補助ステーとも呼ばれる部品で、上記の泥除けステー/振れ止め金具と同じような役割を持っています。フェンダーと泥除けの間に設置することで、泥除けがタイヤに巻き込まれないように角度を持たせることができます。
ヤマダボディーワークスでは、現在この巻き込み防止プレートは販売しておりませんが、取り扱いを検討しています。
泥除けの固定は入念に確認する
新しい泥除けを固定する際はボルトの締め付けを確実に行い、緩みがないようにしましょう。ボルトの締め付けが不足していたり、適切なワッシャーを入れていなかったりすると、泥除けが外れてしまうことがあります。泥除けが走行中に外れてしまうと、後続車などに飛んでいく可能性があるため、大変危険です。
トラックの泥除け関連のおすすめ商品
ここでは、ヤマダボディーワークスで取り扱っている泥除けと、おすすめの関連製品をご紹介します。
泥除けゴム EVA 2×600×900mm
トラックに多く使われている、600×900mmのサイズの泥除けです。カラーが黒と赤の2種類があり、トラックのイメージに合わせて選択できます。
ヤマダボディーワークスでは、業務用として10枚セットで安価にご提供しております。複数のトラックで泥除けの取り付けや交換が必要な場合や、交換用のストックを在庫する場合にはおすすめです。
>泥除けゴム EVA 2×600×900mm 黒×10枚セット
>泥除けゴム EVA 2×600×900mm 赤×10枚セット
サイズも600×900mmの他に以下の展開があるので下記の一覧をご確認ください。
- ・500×800mm
- ・550×650mm
泥除けステー/振れ止め金具 4t用
4tトラック用の鉄製の泥除けステーです。泥除けと一緒にボルトで取り付けることで、泥除けがタイヤに巻き込まれることを防ぐことが可能です。本体のサイズは360×510mmとなっており、ボルト取り付けプレート部の幅は500mmあります。
泥除けステー/振れ止め金具 4t用 枠付
4tトラック用の枠付きの泥除けステーです。用途や取り付け方法は、上記の「泥除けステー/振れ止め金具 4t用」と同様ですが、泥除けを入れられる枠があることで泥除けのバタつきを抑えることができます。枠の幅が535mmであるため、泥除けが入るか確認してから取り付けてください。
泥除けステー/振れ止め金具 大型用 枠付
大型トラック用の枠付きの泥除けステーです。枠によって泥除けがタイヤに巻き込まれることを防ぎ、泥除けのバタ付きも抑えられます。枠の幅が620mmあるため、大きいサイズの泥除けと合わせて設置が可能です。
トラックの泥除けの取り付け方:まとめ
トラックの泥除けはタイヤが巻き上げた泥や砂利から、ボディや後続車を守るために不可欠な部品です。泥除けは経年劣化で切れることがあるため、損傷が見られる場合は早めの交換がおすすめです。
ヤマダボディーワークスではトラックに装着できる泥除けの他にも、泥除けがタイヤに巻き込まれないようにするための泥除けステー/振れ止め金具も合わせて販売しています。